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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第322回 タロットのお客さんを増やしたいが、どうしたらよいか

Q.

Mさんは、マルセイユ・タロットを学んで、心の世界が大きく変わった。この面白く智慧にあふれたタロットを夢中で追いかけるうちに、タロットを将来の仕事にしたいと思うまでになった。タイミングよく、ワークショップ開催の資格を取ることもでき、去年からは、少人数のワークショップを開催したり、個人のリーディングを始めた。本業があるため、去年は不定期の開催であったが、場所を提供してくれる知人がいたり、友人の紹介でお客さんが時々来てくれたおかげで、細々だが何とか行うことができた。しかし、ここ数か月は本業が忙しく、集客ができていない。タロットをする機会も減っている。新年を迎えて、今年はもっとタロットに関わっていきたいと思っている。今年はどのように集客していけばよいのか、タロットに聞いてみることにした。

Y・Nさん 40代 神奈川

A.

(1)
現状

①現状は、「女帝」Rが出た。Mさんには、女帝は椅子にひしと座ってあまり動く気配が感じられず、両手にそれぞれ持っているものも、重たそうに見えた。まさに自分の現状そのものであると思った。本業では締め切りのある仕事も多く、常に両手がふさがっているので、タロットをすることに関心はあるものの、積極的に考えられないのである。カードは逆向きなので、この状況のままではよくないことがわかる。普段の忙しさんからわかっていたことではあるが、Mさんは、これを機に、なんとか改善しなければと思った。

(2)

経緯 現状

②経緯は「13」である。Mさんは、地面に散らばっているものを見て、これらは、タロットを学ぶ前の、古い人間関係や自分のものの考え方などをあらわしていると思った。タロットと出会ってから、心の中も、周囲の人間関係もがらりと変わった。Mさんが自ら積極的に自分の生き方を変えてきたと言った方がいいかもしれない。カードは正立。今までとは違う道に思い切って踏み出してよかったのだと、Mさんは納得した。

(3)

経緯 現状 展望
     

③ 展望は「月」で、絵柄を見た瞬間に、まず重なった月と太陽に目が行った。まるでちょうど重なった瞬間を描いたかのような絵柄である。そのせいか、Mさんは「タイミング」という声が聞こえた気がした。実は、バーを経営する知人の計らいで、場所を提供すると言ってもらっていたが、Mさんはお酒を出す場所でタロットをすることに多少の抵抗があり、躊躇していた。しかし、理想的だと思う場所を自分で探そうとすると、時間もお金もかかり、今の自分には現実的でない。Mさんは、太陽に覆いかぶさる月を見て、理想にあまり囚われずに、今の自分にすでに用意されている物事に目を向けていくことが、自分の取るべき道であると気づいた。知人の厚意を活かすことも、その一つなのだろう。経験の浅い今の自分にとって、まず優先すべきはタロットのリーディング経験を豊かにしていくことである。自分で何とかしなければと思うあまり、友人や家族が自分に手を差し伸べ、助けになってくれる存在であることを忘れていた気がする。集客の第一歩は、身近なところからだ。

(4)
 経緯 現状 展望
 
(4)

④「女帝」Rの対策カードは「審判」。上から働きかける天使は自分、下にいるのは、自分の助けになってくれる人やお客さんに違いない。下にいる人は上を見上げ、自分のすることに関心を寄せてくれている。そうだ、まず、この人たちに働きかけること、この人たちの期待に応えることから始めればいいのだ。「審判」カードから、Mさんは、遠いところばかり見て集客を考えていた自分を反省した。 アドバイスカードは「宙吊り」である。Mさんは、閉じた空間で逆さになって静かにゆったりしている人物のように、焦らず、まず自分の心の中で煮詰めていくことが大切であると感じた。新たに何かを始めるというよりは、今の自分にできることをする、例えば、本業をやりながら、空いた時間に人脈を活かしたSNSでの集客などもいいかもしれない。自分のこだわりで決めつけず、発想の転換で取り組んでいこうと、心が決まった。

アドバイスカードは「節制」。Nさんは、節制の天使が手元を全く見ていないのを見て、はっとした。集中は、自分の目の前ではなく、高い視点から見て必要なことに振り向けるべし。その通りだ。肩の力を抜いて、もう一度学んできたことをやり続けようと、心が決まった。

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