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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第337回 待望の子どもを授かった妹に、姉としてどう接するとよいか。

Q.

Kさんの妹は、結婚から数年経って待望の子どもを授かった。すでに安定期に入り、両親にも報告を済ませ、姉であるKさんも、自分のことのように喜んでいた。でも、妹との関係が、なんとなくぎくしゃくしていて、すっきりしない。そうなったいきさつは、わからないでもない。妹は、Kさんより先に結婚したのに、長らく不妊で悩み、後から結婚したKさんは、すぐ子供を授かった。その間のやり取りが微妙な温度差を生み、いつのまにか距離ができてしまったように思う。心理的に微妙な問題も複雑に絡んで、仕方がないとは思うが、以前は仲が良く、ともに行動することが多かった同志のような姉妹だったので、これからもできるだけよい関係を保っていきたいと願っている。Kさんは、そのためのヒントを、タロットで見ることにした。

M・Kさん 30代 神奈川

A.

(1)
現状
①現状には「宙吊り」が正立で出た。Kさんは、カードを見て、ハッと自分の内面の動きが止まったように感じた。「見守る、それでいいのだ」と思ったら、心がとても落ち着き、楽になった。Kさんは、結婚や妊娠をめぐり、いつのまにか距離ができてしまった妹との関係を、できるだけ早いうちに解消したいという思いがあった。「妹の妊娠は、関係改善にちょうどいい機会、姉として働きかけたほうがいいのでは!」と意気込んでいたが、カードからは「敢えて行動しないことが最善策になることもあるのですよ」とのメッセージ。Kさんは腑に落ちるものがあった。

(2)
経緯 現状
②経緯は「女帝」正立。妹から妊娠の成功と状況を聞き、妹のために何か出来ることはないかと思案してきたKさん自身である。Kさんは、女帝の青い目が気になり、目の前にあるものというより、その奥にあるものに意識が注がれているように感じた。先に結婚しながら不妊に悩み続けた妹からすれば、後から結婚しながら、すぐ第一子を授かった姉への思いは複雑だったかもしれない。Kさんは、「女帝」のようにどっしり構え、妹の辛かった気持ちも思いやりながら、考えることが大切であると思った。

(3)
経緯 現状 展望
     

③展望は「太陽」が出た。このカードも正立である。Kさんは、霊的な太陽が燦燦と輝く中で一緒にいる二人の姿から、以前よりも澄んだ意識でつながっている自分たちをイメージした。こんな二人になれたら最高である。妹も出産が無事終われば、きっと緊張もほぐれるだろう。子育てが始まれば、Kさんも一番身近な先輩として、いろいろ力になれるに違いない。Kさんは、カードの絵柄を見て、本当に嬉しかったし、大いに力をもらった。

アドバイスカードは「宙吊り」である。現状にも出たカードなので、言わんとすることがよくわかる。「太陽」のような関係になれるよう、今は静観しようと、Kさんは強く思った。非常にシンプルな展開で、心のモヤモヤは嘘のように消えた。それどころか、Kさんは、タロットを展開したことで、同志のような姉妹になれると確信できた。

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