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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第204回 フェイスブックとどう向き合えばよいか

最新のケーススタディ 2014年2月10日号 掲載

心と体の癒しを仕事にしているUさんは、フェイスブックをイベントやセミナーの告知に活用してきた。Uさんは生真面目な性格で、自分の仕事を大切に思っているので、フェイスブックに載せる内容もかたい。日常生活のちょっとした出来事などを気軽にアップすることには抵抗感があり、プライベートな部分は出さないようにしてきた。しかし、ある時、友人に「フェイスブックは社交の場だよ。」と言われたことで、フェイスブックの活用法を見直す気になった。個人を出しすぎると、フレンドリーであろうとして、なあなあの関係になってしまうのではないかという不安がUさんにはある。一方、今の自分は社交不足で、仕事の発展のためにはこれを解消する必要があることも分かっている。フェイスブックとどう向き合うのがいいだろうか。

                             M・Uさん 40代 茨城    
A.(1)

 現状
 

逆向きで出た「節制」カードを見て、最初にUさんの目に留まったのは二つの壺である。一滴もこぼれないように慎重に操る様子が、Uさんには非常に窮屈に見える。慎重になりすぎるあまり、動きも小さく縮んでしまっている感じは、自分の仕事の現状であると痛感する。Uさん自身、気づいていたことではあったが、カードはまさに一番の問題点を提示してきた。

(2)

 経緯 現状
 

経緯の「宙吊り」は、狭い木枠の中でじっと動かず、何やら考え事をしている。フェイスブックを使うにあたって、自分なりの考えを持ち、自分が不本意とするやり方には断固として手を出さなかったUさんをよくあらわしている。しかし、同時に、逆立ちして思案する様子から、自分のやり方を全く違う視点で見直そうとする姿も窺える。友人から言われた「フェイスブックは社交の場」のひと言が心に残り、ファイスブックに対する見方が変わり始めたUさんでもある。

(3)  

経緯 現状 展望
   
展望には「恋人」Rが出た。Uさんはこのカードが、展開のどこかに絶対出てくると思っていたそうだ。常日頃から、社交不足、宣伝不足が自分の大きな課題であることを自覚しているので、タロットにも、絶対指摘されると思っていたのである。でも、仕事を広げ、軌道に乗せるためには、何としてもこの課題をクリアしなければならない。

(4)
経緯 現状 展望
     
     
   (4)  

「節制」Rの対策カードは「悪魔」である。小悪魔が悪魔を眩しそうに見上げている。タロットはUさんに、悪魔のようになりなさいとアドバイスする。自分に注目してくれるファンをもっと増やすこと、それには、自分をもっと大勢の人に知ってもらうこと、自分の存在をもっと露出していくことが必要だと言っている。

(5)
経緯 現状 展望
     
     
   (4) (5) 
「恋人」Rの対策カード「皇帝」はUさんのことである。宣伝不足解消のために、現実的な行動をするように勧めている。Uさんがフェイスブックにもっと自分を出すことをしなかったのは、打ち解けるつもりが、そのうちに砕け過ぎることを懸念してのことだった。その心配に対して、カードは、「皇帝」のように、自分なりのスタンスを持って発信すれば大丈夫と、Uさんに語りかける。プライベートに交流するなら、周囲にあわせなければいけないかのように思い込んでいたUさんは、カードのメッセージにハッとした。自分の信念に従って交流していけばいいんだと思えた途端、これまでの抵抗感が嘘のように消えてしまった。

アドバイスカードは「運命の輪」。これを機に、思い切って輪を回そう。人同士の交流に自分から働きかけることで、社交も仕事も動き始め、勢いがつけば、どんどん回転するようになるに違いない。Uさんは、タロットの展開から大きな勇気をもらった。もっと積極的に交流の場としてフェイスブックを使っていこうと、心に踏ん切りがついた。

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