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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第220回 健康食品の代理店として本社とどう関わってゆくか

最新のケーススタディ 2014年10月10日号 掲載

Q. Nさんは15年前に副業で、ある健康食品の代理店を始めた。最初は全く駄目で、副業にもならなかったが、少しずつ製品の良さが認められるようになるにつれて、Nさんの店も代理店として収益が上がるようになってきた。最近は、一段と売れ行きが伸びてきて、調子がいい。しかし、規模が大きくなった本社は新人が多くなり、代理店とのやり取りも事務的になってきた。昔を知るNさんは、ずいぶん変わってきた会社のあり方になんとなく寂しさを感じ、こんなことでいいのだろうかと疑問もわく。会社の拡大とともに、連絡ミスや間際の予定変更などのあおりを受けることも多くなったように感じる。代理店として、この先、本社とどうつながっていくのがよいか。タロットにヒントをもらうことにした。

Y・Nさん 40代 神奈川

A. (1)

 現状
 

現状の「皇帝」はNさんである。Nさんには、顧客が安心してついていけるような堅実さと誠実さがある。収益アップは、製品の良さもあるだろうが、それ以上にNさんの人柄やお客さんへの対応ぶりによるところが大きいに違いない。売れ行きが伸びて来ると、強気になって、サービスが変質してしまう店もあるが、Nさんは浮かれない。自分の信念とペースを大切に、これまでと同じようにやって行こうとしている。カードは正立なので、タロットはNさんに、その姿勢を貫くことを勧めていることがわかる。

(2)
 経緯 現状
   
経緯の「13」は、大きな変化を示している。健康に対する考え方の変化や、自分の健康管理に積極的に取り組む人が増えて来たこともあるだろう。それにあわせて、Nさんが関わってきた会社の健康食品の良さを支持する人が増え、本社は一気に経営規模が大きくなり、各地の代理店も成長してきた。Nさんは、昔の牧歌的な時代を懐かしんでいたが、「13」のカードを見て、会社は田舎の零細企業から全国、世界レベルの規模の企業に、積極的に変容してきたのだと思い至った。規模の拡大に伴ってすべてが、がらりと変わっていくので、本社の従業員も変化についていくのがやっとで、余裕がないのかもしれない。本社の対応に批判的になっていたNさんであるが、自分の方がこの事態を理解する必要があると感じた。

(3)
経緯 現状 展望
   
展望カード「愚者」を見て、Nさんは気持ちが楽になった。特に、最近は、本社が成果主義を前面に押し出すようになったり、本社側の都合でミーティングの予定がコロコロ変わったり、事務連絡の行き違いが続いたため、今後を悲観することもあった。そんなNさんに、「愚者」は、小さなトラブルなど気にせず、もっと明るい未来に目を向けようと言ってくれる。副業としてやり始めたときには、現在の発展した状況を予想していなかった。副業で得られる収益というより、健康そのものに関心があって始めたことだ。その原点にもう一度戻ってみるとよい。わくわくした気持ちで自分が目指していた当初の目標を思い出すことで、自分をリセットできれば、目先のトラブルにつまずくこともない。もっと自然体で、経営規模の大きくなった本社とも、気持ちよく付き合っていけるだろう。

(4)
経緯 現状 展望 (4)
   
「愚者」の注目カードは「審判」が出た。Nさんは、迷路から抜け出した人物のように、気持ちがすっきりしてきた。昔のような熱い思いが戻ってくると、本社の新人のミスも大きな気持ちで受け止められそうである。もともと誠実な会社だったのだから、拡大した規模で安定してくれば、代理店との関係も昔のように気持ちの行き届いたものになるに違いない。Nさんは、カードの展開に助けられて、心の整理がついた。現在起きていることを肯定的に受け止め、会社の先行きを前向きにとらえていく気になった。

アドバイスカードは「星」。純粋な気持ちを注ぎ続けることだ。自分の信念に忠実に、困っている人の手助けになることが、Nさんが一番望むことである。「星」が自然の豊かさをあらわすように、Nさんは、純粋な情熱が、精神的にも収益的にも大きな成果をもたらしてくれることを知っている。行き詰りそうになったら、初心だ。Nさんは、これを機に、自分の原点に立ち返ってやっていこうと思った。

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