Q. Jさんのご主人は最近、昇進した。昇進自体はJさん夫婦にとって喜ばしいことだが、昇進後のご主人は、会社の人間関係で悩むようになり、タロットを仕事とするJさんに、リーディングを頼んできた。タロットを展開したことで、窮地に陥っていたご主人は、何が問題だったかに気づき、解決のためのヒントを得ることができた。ご主人は頑張ろうという気になり、Jさんも役に立てたことを非常に喜んだ。しかし、Jさんは、リーディングを通して、ご主人の悩みが想像以上に深かったことを知り、ご主人のその後が気になって仕方がなくなった。ご主人は、苦しさをじっと耐えながら乗り越えていくタイプであるし、仕事上のことだから、そっと見守るべきだと思いながら、つい根掘り葉掘り聞きたくなってしまう。こんな時、妻としてどう接するのがいいか、タロットに助言を求めることにした。
M・Jさん 40代 新潟
A. (1)
現状 |
「太陽」Rを見たJさんは、最初、二人の子供たちは自分たち夫婦のことだと思った。カードが逆向きだったので、べったりと寄り添って、仕事のことをあれこれ聞き質すのはよくないのだと思った。しかし、すぐにJさんは、ご主人のリーディングの時、経緯に「太陽」R,アドバイスカードも「太陽」だったことを思い出した。会社では、ご主人の下に二人の課長がおり、それぞれのグループを束ねることになっているのだが、ご主人と二人の部下の関係はうまくいっていなかった。ご主人にとって、二人はかつての同僚で、以前は一緒に遊びに行くほど仲が良かった。しかし、昇進を機に、ご主人は経営者側に立つ身となり、二人とは立場が正反対になったため、ギクシャクするようになってしまったのである。今回も、同じ「太陽」Rが出たことで、かつて同僚の関係だった人たちを、上司としてなんとかまとめ上げようと苦闘するご主人の姿を、Jさんは脳裏に浮かべた。「太陽」Rは、社内の人事問題のことをいっているのだと納得した。
(2)経緯 | 現状 |
経緯は「神の家」、ご主人が勤める会社である。Jさんのご主人は、地道にキャリアを積んできた。それが評価されての昇進であった。社内では若手であるが、大抜擢されて経営者側のポストを与えられたのである。前例がないくらいの大昇進だったので、関係者には衝撃だったに違いない。逆立ちした人物は、社内の立場がかつてとは正反対になったご主人である。カードは正立なので、ご主人の昇進は、会社にとっても本人にとってもよいことだったことがわかる。Jさんは、会社そのものが主役となっているカードが出たことで、会社のことは当事者に任せるのが一番いいように思った。
(3)経緯 | 現状 | 展望 |
展望は「悪魔」Rで、中心に立つ悪魔と、付き従う二人の小悪魔がいる。ご主人と二人の部下である。部下は、かつての同僚ということもあって、従うどころか、上司となったご主人に文句ばかり言うという。上司であるはずのご主人も、二人の文句に振り回され、上下関係が逆転したような事態を改善できずにいる。しばらくは苦戦しそうである。しかし、組織の中では避けられないこと。ご主人は正立の「悪魔」のように、リーダーになることが求められている。ご主人も心の中ではわかっている。部下の心を掌握するには、人間として一回り大きく成長する必要があるのだ。ご主人も、当面の課題と受け止めるであろう。
(4)
経緯 | 現状 | 展望 |
(4) |
現状の対策カードは「星」となり、Jさんは自分のことであることがすぐわかった。手にしている壺に入っているのは、Jさんが日ごろから、心身の調整に愛用しているエッセンシャルオイルである。Jさん夫婦にとってなじみのあるオイルであるが、今回のご主人にとっても、大きな助けとなりそうである。Jさんは、部外者の自分が、勝手な意見を押し付けるのは適切ではない、「星」の女神のように一歩控え、気持ちを込めてオイルを活用するほうがいいと思った。
(5)経緯 | 現状 | 展望 |
(5) | (4) |
「星」の注目カードは「13」。「13」はご主人をあらわしている。仲が良かった同僚たちに対して、上司として接する必要がある。タロットは、まず、ご主人自身が変わること、以前の仲間意識を吹っ切り、自分は部下の二人を引っ張っていくリーダーであると意識改革することから始めましょうと、アドバイスする。「13」の先には、天上に大きく輝く星がある。Jさんは、昇進したご主人が、この星のように明るい希望を持てるように、そっとサポートするのが、自分の役割であると確信できた。
(6)経緯 | 現状 | 展望 |
(5) | (4) | (6) |