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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第249回 自分の勉強に必要な講座を見分けたい

最新のケーススタディ 2015年12月25日号 掲載

Q. Iさんは、結婚してわずか数年で、配偶者の死別という人生の一大事に遭遇した。過酷な体験であったが、Iさんは自らの体験をきっかけに、同じような問題で苦しむ人たちに手を差し伸べたいと思うようになった。この分野は「グリーフケア」と呼ばれている。地元では勉強できるスクールがないため、幼い二人の子供を連れて、この4月に思い切って上京し、友人の協力を得て必要な勉強を始めた。好奇心旺盛なIさんは、講座情報を調べては、次々とあちこちで受けているが、つい最近、これぞ自分にぴったりと思える講座を見つけた。説明会に行って、ますますその気になった。しかし、これまで随分受講し、自分の資力には限りがある。この先、受講のどれかを一区切りつけて、新講座受講に切り替えたほうがいいのか、東京での勉強は期限があるので、多少無理があっても、興味のあるものは全部受講したほうがいいのか、決まらない。そこで、タロットの助言を仰ぐことにした。

C・Iさん 40代 福岡

A.(1)

現状

現状は「13」である。Iさんは、切れ味鋭い大きな鎌に注目した。Iさんは、昔から、いろいろなものに手を出してきた。何をやってもそれなりにできるが、一面、器用貧乏のところがあることを自覚している。カードの絵柄は、まさにその点を変えなさいと指摘している。「好奇心に任せて、あれこれ受講を広げるのはやめなさい。一度整理し、本当に必要なものだけにした方がいいですよ」と、Iさんに忠告しているようである。「グリーフケア」の道のプロになるには、「13」のように、自分のやることを絞って身軽にならないと、前に進めない。Iさんは、これが今の自分に一番必要な姿勢だと思った。

(2)
経緯 現状
 

経緯の「仕事師」Rでは、カードが逆向きなので、Iさんの目にはテーブルに並べられたものが、今にもこぼれ落ちてしまうように見える。Iさんは、自分のことだと思った。これまでの自分は、好奇心の勢いに任せて、手を出しすぎている。そのため、じっくり腰を据えて学ぶことができていない。こんなやり方では、カードが示唆するように、取りこぼしが多くなってしまう。Iさんの中には、たくさんの資格を取ったほうがキャリアに箔が付くと感じている自分もいる。カードは、「見かけにとらわれていると、仕事になりませんよ。」と、Iさんに警告する。Iさんも、薄々気づいていたので、耳が痛いが、その通りだと思う。

(3)
経緯 現状 展望

展望は「節制」が出た。この人は誰か、Iさんにはすぐわかった。最近、説明会を聞きに行った学校の先生だ。先生はIさんに、その学校できちんと勉強すれば、認定講師の道も開けると、懇切丁寧に説明してくださった。認定講師の道は、他の学校にはない特徴で、Iさんは大いに魅力を感じている。「人間的にも信頼でき、グリーフケアのあり方を巡って、きっとよい分かち合いができると思っている。二つの壺を行き交う水は、一滴の無駄もなく流れていることから、Iさんは、あれもこれも受講するやり方を改めて、一番信頼できる学校に絞って、集中しようと心が決まった。

(4)
経緯 現状 展望
(4)

「仕事師」Rの対策カードは「女帝」。「女帝」はIさん自身である。Iさんは、少しふっくらしたお腹を見て、学んだことを詰め込むことが必要なのではなく、自分の中で熟成させていくことこそが大切であると思った。自分の一部にすることが、意義あるものを生み出してくれるからである。

(5)
経緯 現状 展望
 
(4) (5)

「女帝」の注目カードは「斎宮」となった。「斎宮」は本を両手で持っている。Iさんが説明会を聞きに行った学校の先生は、「斎宮」にぴったりで、自作のテキストを、Iさんに見せて、これを教える道もあると助言してくださったという。「斎宮」は「女帝」と向き合うことから、Iさんは、いろいろな講座を渡り歩くよりも、「斎宮」が示唆する先生から指導を受けるとよいだろう。先生はIさんに、大切なことを伝授してくださるに違いない。Iさんには、カードが言わんとすることがよくわかった。

アドバイスカードは「恋人」。Iさんには、カードに描かれる3人の人物は、自分とこれから行く学校の先生方に見える。数ある学校の中から、この学校を選ぶことで、今後につながるよき関係を、先生方と築くことができそうである。Iさんは、先生方に自分の率直な気持ちを伝えるとよい。先生方は、良き相談相手となってくださるであろう。

その後すぐ、Iさんは、タロットの助言で決意した通りに実行した。実際に、自分の決めた学校に行ってみて、Iさんは、自分の選択が正しかったことを実感した。本当に学びたかったこと、心から信頼できる先生方と出会えたのである。

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