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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第251回 6年ぶりに職場復帰するが、それまで何をすべきか

最新のケーススタディ 2016年1月25日号 掲載

Q. 3歳と5歳になる二人の男の子を持つYさんは、養護教諭(保健室の先生)である。6年間、出産と育児で仕事を離れていたが、今春から復帰することが決まっている。復帰するまでの2か月半の間にやっておきたいことを書き出してみたら、家の片づけから、友人に会う、復帰後に備えた勉強など、あまりにたくさんあって、とても全部はできそうにない。貴重な2か月半なので、残されたこの期間を後悔のないように過ごしたいと思っている。Yさんは、友人のタロットリーダーSさんに、よりよく過ごすためのポイントを、タロットで見てほしいと言ってきた。

N・Yさん 30代 愛知

A.(1)

現状

現状は「宙吊り」が正立で出た。やっておきたいことを書き出してみたら、次々に出てくる。あまりにたくさん書き連ねた項目を見て、何から手をつければいいのか思案しているYさんである。限られた時間しかないのに、顔は余裕の表情である。心のどこかに、やりたいことがたくさんあるって幸せなことだと思っているようだ。

(2)
経緯 現状

経緯は「恋人」で、これも正立である。「恋人」はYさんがこれまで心がけてきたことを、そのままあらわしている。人付き合いを大切にするYさんは、母となってからは積極的にママ友を作り、近所の人たちと交流するように心掛けてきた。時には、ママ友仲間で嫌な思いをすることもあった。でも、そんなことにめげないで、自分から交流の輪に入るようにしてきた。カードは正立なので、Yさんがやってきたことは、非常に有意義だったことがわかる。

(3)
経緯 現状 展望

展望は、「斎宮」Rである。あれもやりたい、これもやりたいと、いっぱい書き出したリストを見て、「やっぱり2か月半では全部やるのは無理だわ。じゃあ、どれをやることにして、どれを削ればいいかしら。」と、一人で考え込むYさんである。職場復帰の前に、できることはすべてやって、すっきりさせておきたいと思う気持ちが強すぎたのかもしれない。どうやら書き出したことが多すぎたようだ。

(4)
経緯 現状 展望 (4)

「斎宮」Rの注目カード「節制」の視線は、「斎宮」Rのリストに注がれている。二つの壷を巧みに操って、一滴もこぼすことなく移し替えている「節制」の天使は、Yさんに、「あれもこれもやろうとすると雑になって、自分の気持ちもエネルギーもこぼれて、中途半端になってしまいますよ。時間が限られているのだから、本当に大切なことに絞って取り組んだ方がいいですよ。」と,リストを手に考え込むYさんに、優しく語りかけているようである。

(5)
経緯 現状 展望 (4)
(5)

「斎宮」Rの対策カードは「世界」で、Yさんには、職場復帰しようとする自分を、周りの人たちが見守ろうとしているように見える。6年間のブランクを経て職場復帰するのだから、仕事と家庭生活・子育ての両立に慣れるのは、意外に大変かもしれない。子供を保育園に預けての出勤になるが、まだ幼いので、不測のことが起きるかもしれない。そんな時には、普段から助け合える人間関係が大きくものをいう。Yさんは、普段交流している人たちに、職場復帰のことを話し、これまで以上に緊密な関係を築くとよいだろう。人付き合いを大切にしてきたYさんだから、意識して取り組めば、安心して頼める関係ができるのではないだろうか。

(6)
経緯 現状 展望 (4)
 (6)  (5)

「世界」の注目カードは「神の家」である。カードを見た瞬間、Yさんは逆さになった二人の人物が気になった。二人の人物は子供たちのことだ。大きな建物は、Yさんが復帰することになっている学校だとわかる。カードは、学校に勤めながらも、幼い子供たちのことを気に掛けることが大切だと語る。Yさんが勤務する学校は自宅から離れていて、通勤にけっこう時間がかかるという。仕事が始まれば、保育園に預けている子供たちに何かあっても、すぐ駆けつけることはできない。そんな時に、子供たちが辛い思いをしなくて済むように考えておくのも、Yさんがすべき準備である。

アドバイスカードは「審判」で、天使がいろいろな人に向かって大切な用件を伝えている。「審判」からも、Yさんが気心の知れた人たちに、今春からのことを話し、協力を得られるように働きかけるとよいことがわかる。Sさんのリーディングのおかげで、Yさんは心もすっきりし、早速、近くに住む叔母さんに今後の話をした。叔母さんは「都合がつけば、ちゃんと見てあげるから大丈夫よ。」と快諾してくれたと、Sさんに報告があった。Yさんは、タロットのアドバイスを積極的に実行するつもりでいる。職場復帰に向けて、最高の準備ができるだろう。  前のケーススタディへ
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