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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第254回 回り始めた仕事に弾みをつけるには

最新のケーススタディ 2016年3月10日号 掲載

Q. I氏は、婦人服のメーカーに専属デザイナーとして勤務している。デザイナーの仕事は、呉服屋の家に生まれ、子供の頃から美しい着物に慣れ親しんできたI氏にとって、天職であるが、最初から、デザイナーを目指していたわけではない。大学卒業後、服飾の専門学校に入り直し、ずいぶん遠回りしながら掴んだ道なのである。現在の会社に就職して16年。自分の理想に強い思い入れのあるI氏は、会社の方針や先輩デザイナーの指示のもとでする仕事になじむのに苦労することが多かった。ところが、最近、流れが変わってきたのか、社内でI氏のデザインが少しずつ評価されるようになり、任せてもらえる仕事も多くなってきた。自分の職業人生が回り始めたと感じるI氏は、今、とても充実している。これを機に、さらに新たな気持ちで仕事をしていくつもりでいる。そこで、タロットに助言を求めた。

H・I氏 40代 埼玉

A.(1)

現状

現状は「神の家」が正立である。この建物はI氏が勤める会社である。どの業界も、時代の流れとともに浮沈があるが、ファッション業界も同じで、時代の荒波の中で激変してきた。荒波を乗り越えられなかった会社も多々ある中、I氏が勤める会社は厳しさを凌いで、今日に至っている。どっしりとそびえたつ「神の家」は、いくつもの荒波を乗り越えてきたこの会社の強さをあらわしているようである。逆立ちしている人物は、I氏に違いない。最近では、仕事が認められ、着々と実績を積んでいる。入社してかなり長い間、下積みの仕事をして、会社に嫌気がさしたこともあったが、今は自分のデザインができ、しかも周囲が認めてくれる。だから、仕事への打ち込み方もがらりと変わった。仕事が楽しくてならない。カードは正立なので、タロットは、I氏の現状を後押ししている。任される仕事をしっかり積み上げていくとよいだろう。

(2)
経緯 現状

経緯は「宙吊り」が正立で出た。ゆったりと静かに瞑想する姿は、I氏の心が充実していることを物語っている。会社でナンバー2のデザイナーとなり、立場がI氏の自覚を高めたこともあるだろうし、自分の中でずっと大切にしてきた美意識をデザインに反映できる機会が与えられるようになってきたこともあるだろう。内面の充実は作品にあらわれ、出来栄えの良い作品がI氏の評価を高めてくれる・・・。こうした体験をするようになって、I氏の会社に対する見方はがらりと変わった。それまでは見ようともしなかった会社の良さや上司の美点に気づくようになったのである。逆さになった人物は、「神の家」と「宙吊り」の両方にあらわれ、親縁しているので、I氏の心の変化が、仕事の上でも大きな変化をもたらしたことがわかる。I氏の職業人生で、喜ばしい変化となったのである。

(3)
経緯 現状 展望

展望も「星」が正立となった。二つの壷から惜しみなく泉に注ぎ続ける女神のように、I氏は仕事に気持ちを注いでいこうと思った。どうしてもデザイナーになりたくて苦労してきたI氏にとって、デザインの仕事をいただけるようになったことは素晴らしいことである。この気持ちを忘れず頑張っていくつもりだ。同時に、このように活躍できるようになったのは、会社のおかげであることを、I氏は知っている。会社への感謝の気持ちを忘れてはならないと肝に銘じる。ちやほやされると、気持ちが大きくなり、舞い上がってしまうこともあるので、これからは「星」のように謙虚な姿勢をこころがけることも注意点だと、I氏は自分に戒める。こうしたことに気を付ければ、きらめく星のような成果を出せるだろう。。

アドバイスカードは「仕事師」である。カードのように、精力的に仕事に打ち込んでいこう。今は、ナンバー2のデザイナーで、やがてチーフデザイナーの道が開けるかもしれない。そんな時でも、仕事への心構えは、カードのようにするとよい。新人時代の初々しい気持ち、念願だったデザイナーになれたことを喜び、真っ新な気持ちで頑張っていこうと志した時の気持ちで取り組むことである。良い作品は、純粋な気持ちから生まれるから。


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