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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第263回 親友と同じように、第2の人生を楽しむには

最新のケーススタディ 2016年8月10日号 掲載

Q. Sさんはあと一年で還暦を迎える。Sさんの親友の中には、早期退職をして田舎暮らしを始める人や、今までとは全く違う第二の人生を始める人もいて、話を聞くことで自分の今後を考えるようになった。Sさんは人相手の仕事が好きで、自分の店も出している。好きなことを仕事にしているのでずっと続けていきたい気持ちも強い。でも、顧客を大切にしなければと思うあまり、自分の休みを犠牲することも多く、このままではよくないとも感じている。将来、ネット媒体での仕事に切り替えていくつもりではいたが、友人たちのようにもっと前倒しして考えた方がいいのか、タロットに相談することにした。

T・Sさん 50代 東京

A.(1)

現状

現状の女帝はSさんである。将来を見据え、自分の人生にとって一番いい道は何だろうと思案している。女帝の目が通常の色でないことから、Sさんは目先のことや世俗的なことにとらわれて考えているわけではないことがわかる。友人たちのダイナミックな決断に刺激を受けながらも、会社勤めの友人たちと自営業の自分の立場の違いを冷静に受け止め、その上で人生設計の見直しをしようとしている。

(2)
経緯 現状

経緯は星Rが出た。逆向きに出たカードは、これまでのSさんの仕事ぶりを如実にあらわしている。顧客によかれと思ってやってきたつもりでいたが、いつの間にか顧客の要望に合わせ過ぎていたようだ。その分、自分を消耗させていた。ひょっとしたら、お客さんもSさんが思う程喜んでいなかったかもしれない。カードの逆向きはショックであったが、自分の盲点をカードに指摘されたようで、Sさんは自分が直面すべき問題はまずこれであると痛感した。

(3)
経緯 現状 展望

展望の正義で、Sさんの目に飛び込んできたのは、天秤である。何事もバランスが大切。どんなに好きな仕事でも、バランスを失えばどこかに必ず支障が出てくる。サービス業なので、顧客との関係は対等というわけではないが、双方にちょうどよいバランスのとれた関係はあるものだ。カードは正立なので、Sさんも自分の問題点に取り組めば改善できることを示唆している。

(4)
経緯 現状 展望
 
  (4)
星Rの対策カードは太陽。Sさんと店に来てくれるお客さんである。絵柄の両者は元気一杯で、やり取りを心から楽しんでいる。Sさんは、店をやっている間に、こうしたお客さんとの関係を築けるようにしようと思った。対面で健全な関係を作れなければ、ネット媒体に切り替えても、これまでと同じに違いない。

アドバイスカードは恋人である。Sさんは、上空から弓を引いて矢を放とうとする裸のキューピッドに注目する。Sさんは、本来のサービスは天の意向にも叶うもので、目先の人間的なことに気をとられ過ぎると、課題を抱えることになるから要注意と、助言を受けたように思った。第二の人生を考える前に、この問題を解消しようと決意した。

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