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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第268回 タレント業の親友から、仕事の口利きを頼まれた

最新のケーススタディ 2016年10月25日号 掲載

Q. Kさんは、タレントをしている親友から、出演番組が今年の9月で終了したので、放送業界に勤めているKさんのご主人に仕事の口利きをして欲しいと頼まれた。Kさんが、親友と出会ったのは、お互いが20代前半の時。親友は事務所に所属し、20年以上芸能界で仕事に励んできた。9月に終了したテレビショッピングは、親友の唯一のレギュラー番組で、将来、番組復活の噂はあるが、またレギュラーになれるかの保証はない。そこで親友は、ナレーター業を中心にやっていきたいと考えている。Kさんは、ご主人にどのように話を進めればよいか迷い、タロットに聞いてみる事にした。

S・Kさん 40代 神奈川

A.(1)

現状

現状の「正義」Rは、親友のナレーター業をどのようにご主人に伝えるべきか悩むKさんをあらわしている。Kさんは、今までも、さまざまな資格を持つ友人に頼まれて、宣伝資料をご主人に何回か渡してきたことがある。今回は長年の親友のことなので、Kさんは何とかいいタイミングで話したいが、ご主人に「また友人の売り込みか」と言われそうで、困っている。

(2)
経緯 現状

経緯の「仕事師」Rは、番組でテーブルに並べた商品をひとつひとつ手に取り、商品の魅力をアピールしている親友の姿である。カードが逆向きに出ていることから、親友の頑張りにも関わらず、番組終了により、唯一のレギュラーだった仕事が難しくなったことがわかる。

(3)
経緯 現状 展望

展望は「力」Rが出た。若い時からタレント業を続けてきて、今までテレビのレギュラーが絶えることはなかった親友。今後は頼みのレギュラーもなくなり、どうしたらいいか戸惑っている。業界全体の厳しさを知っているKさんには、「力」Rが、自分の力ではどうすることもできない親友の姿に見えた。

(4)
経緯 現状 展望
(4)

「正義」Rの対策カードは「隠者」である。Kさんはカードを見ていて、ふっと思い出した。以前、たまたま親友がナレーターをしている番組をご主人と一緒に見る機会があったときのことだ。ご主人は、親友を見ながら、「声が以前と変わり、低くて良くなった」と誉めていたのである。灯りを掲げて注意深く見つめる「隠者」は、職業柄厳しいチェックをするご主人である。Kさんは、ご主人が感心していたこの点をアピールしながら話を切り出そうと思った。

(5)
経緯 現状 展望
(5) (4)

「隠者」の注目カード兼「仕事師」Rの対策カード「宙吊り」は、自らのポーズで、視点を変え、これまでとは違う発想で考えることが大切と教えてくれる。実は、親友もうすうす気づいていたことだ。だから、テレビショッピングへのこだわりを捨て、新しい分野を開拓すべく、ナレーターの仕事に取り組み始めたのである。方向転換は、仕事を求める親友によいきっかけをもたらすに違いない。

(6)
経緯 現状 展望
 (5) (4) (6)

「力」Rの対策カードは「星」が出た。「星」は、若いはつらつとした少女の「力」と対照的な、成熟した落ち着いた大人の女性の姿である。親友は、若い時は、高めのキンキンした声だったが、今は、落ち着いた艶のある低い声になった。これも、親友が芸事に絶え間なく精進し続けてきた賜物である。今後の仕事は、こうした成熟した女性ならではの美点を活かしていくとよいだろう。

アドバイスカードは「審判」。Kさんは、頃合いを見計らって、親友がナレーターの仕事を始めたとご主人に話すことにした。単なる友人の売り込みとは違う。若い頃から芸能界にいても浮かれることなく、芸磨きの努力をしてきた親友だから、何とか力になりたいと思ってのことだ。ご主人にもKさんの気持ちが伝わって、親友のナレーター業に力添えをしてくれることを願っている。

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