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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第274回 年金生活中、どうしたら一歩前進できるか

最新のケーススタディ 2017年1月25日号 掲載

Q. Kさんは昨年の10月に長らく勤めてきた会社の再雇用期間を終え、年金生活に入った。仕事をしていたときに比べて、自由な時間はたっぷりあるはずで、やりたいと思っていることもたくさんある。いつも「よし、今度こそやろう。」と思うのだが、一向に実行ができないでいる。どうしたら一歩前進できるか、タロットに助言を仰ぐことにした。

T・Kさん 60代 埼玉

A.(1)

現状

現状で出た「宙吊り」は、狭いところで、何事にも手を出さずじっとしている。Kさんの日々は、まさにこの通りで、やりたいことはいろいろあるはずなのに、心の中で思うだけで、行動に結びつかない。だから、家にずっといて、ついだらだらとテレビを見てしまったり、何をするでもなく時間を過ごしてしまったりしている。会社勤めから年金生活へと、人生の大きな節目を迎えたKさんは、すぐに切り替えられないでいるが、何十年もしてきた仕事人生から全く違う生活に変わることなので、仕方のないことかもしれない。

(2)

経緯 現状

経緯は「星」Rである。ゆったりと泉のほとりにたたずむ人物は、Kさん自身である。カードは逆向きで出たが、Kさんは、自分には、「まあ、いいか。」で済ませてしまう面があることを知っているので、カードの指摘はよくわかる。「これからは仕事のために朝早く起きる必要もないわ。しっかり勤め上げたのだから、少しくらいゆったりしてもいいでしょう。」と、解放感に浸っているうちに、少し緩みすぎていたようだ。

(3)

経緯 現状 展望

展望の「審判」Rを見たKさんは、迷路から抜け出る空色の人物に着目した。カードは逆向きなので、このままだらだらしていると迷路から出られなくなり、毎日をうつうつと過ごすようになってしまうと感じた。そんな日々が続くようになったら・・・。自分を待ち受ける生活がどうなるか容易に想像がつくKさんは、やはり、今のうちに何とかしなければならないと思う。

(4)

経緯 現状 展望
  (4)

「星」Rの対策カードは「教皇」で、絵柄は教えを授ける先生と学ぶ生徒たちをあらわしている。これまでもタロットや魂の学びをしてきたKさんであるが、カードはより積極的に魂の学びを、仲間と共にしていくことを勧めている。一人でいると緩みがちでも、仲間とともに学ぶことで刺激を受け、生活にメリハリをつけることができる。

(5)

経緯 現状 展望
(4) (5)

教皇」の注目カードは「斎宮」。長年、タロットを学んできたKさんは、すぐにタロットリーダーのことだとわかった。タロットは、Kさんに学んできた知識を活かして、どんどんリーディングしていきましょうと言っているのである。

(6)

経緯 現状 展望
(4) (5)  (6)

展望の対策カードは「愚者」。Kさんは、ゆっくりでもいいから、一歩一歩前進していくことが大切だと思った。Kさんは、タロットが自分にとってかけがえのないもので、自分の人生に必要なものだと知っている。「愚者」のように、純粋な気持ちを持ってやって行こう。

(7)

経緯 現状 展望
(4) (5)  (6) (7)

「愚者」の注目カードは「仕事師」である。長年、タロットを勉強してきたとはいっても、タロットリーダーとしては経験も少なく、未熟であることを自覚するKさんであるが、カードを見て、下手であってもやりたいことを頑張りたいと思えてきた。どんなことでも、最初から上手にできる人なんていない、皆、若い「仕事師」のように、未熟なところから始めていくのだ、だから、とにかくリーディングの機会を作ることだ。

アドバイスカードも「教皇」なので、今のKさんには、同じ魂の学びをする仲間の存在がいかに大切かわかる。振り返れば、仲間に助けられて今日までやって来れたと思う。これからも仲間とともに学ぶことで、お互いに啓発し合いながら、タロットリーダーとしての第一歩を踏み出そうと決意した。 前回のケーススタディ
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