Sさんは健康関連のビジネスをしている。紹介制のネットワークビジネスで、1年半ほど前から仕事として取り組んできた。その甲斐あって、徐々に成果が出せるようになり、最近では、会社でも認められる存在となった。そんな折、会社からSさんの地元で予定しているセミナーで、15分ほどのスピーチを頼まれた。参加者にビジネスの魅力を語ってほしいと要望されたのである。何を話すとよいのか、Sさんはタロットにアドバイスを求めることにした。
H・Sさん 40代 宮城
A.
(1)現状 |
現状は「審判」Rである。天使が人々に向けて語りかける様子は、スピーチを依頼されたSさんである。カードは逆向きなので、Sさんはスピーチの機会を光栄に思いながら、「何を話せばいいのかしら。仲間やリーダーに助けられていることを言えばいいのかな。・・・」と決まらない。今、地元では、かつての先輩格がほぼいなくなり、残っている人も少なく、気がつけば、Sさんがグループ系列を越えてまとめ役になっている。この現状に、Sさんは何か割り切れないものを感じているからである。
(2)経緯 | 現状 |
経緯は「世界」R。四隅には違う生き物が描かれている。Sさんは、このビジネスに関わってくる人間関係を見る思いがした。職業も年齢も違う人々が、それぞれの考え方や熱意に応じて関わるので、まとまりにくい。その人たちを応援したいと思いながら、自分の立ち位置に悩むことが多かった。逆向きカードは、これまでのSさんの苦労をよくあらしている。
(3)経緯 | 現状 | 展望 |
展望の「宙吊り」は、木枠の中で笑みを浮かべて不動でいる姿が印象的である。自分のスタンスを確立し、そのスタンスに基づいてビジネスの世界を作りあげていくSさんがあらわれている。これまでは、必要以上に相手に関わりすぎることもあったが、「宙吊り」を教訓に、余計な手を出さないことも肝に銘じようと思った。
(4)経緯 | 現状 | 展望 |
(5) | (4) |
「審判」Rの対策カードは「正義」で、真正面を見据える姿から、今の自分にできる話をすればいいのだと思った。とりわけ両刃の剣が気になったSさんは、「正義」の女神から「本気でビジネスの魅力を伝えたいと思っているなら、自分のグループ系列かどうかといった小さなこだわりは断ち切ったほうがいいでしょう。もっと本質的なことに目を向ける必要があります。」と、言われているようだった。
(5)
経緯 | 現状 | 展望 |
(5) | (4) |
(6)
経緯 | 現状 | 展望 | |
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「戦車」の注目カードは「13」。カードを見たSさんは、改めて、この仕事を通して、新しい多くの経験を積んだだけでなく、人間的に大きく成長できたことを再認識した。スピーチでは、この魅力を伝えればいい。
アドバイスカードの「隠者」は、灯りを掲げて、次に続く者やこれから始める者を導こうとしている。それが今の自分にできることである。15分のスピーチでも、ありきたりの感謝より、経験を通じた学びを次の人に光として示していくことが大事と、Sさんは心を決めることができた。