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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第285回 仕事の合間に、タロットの経験を積み重ねたい

Uさんはマルセイユ・タロットを学んでから、タロットで自分の悩みの解決策を見つけられることが多くなった。最近は、タロットを学んでいることを話した友人からリーディングしてほしいと頼まれることもあり、対面でタロットをすることに気持ちも動いている。本業の仕事に無理のない範囲で、出来れば月に1,2度対面でタロットの経験を積ませてもらえればと思っている。どのように声掛けをしていけばいいだろうか。

A・Uさん 30代 東京

A.

(1)
現状

現状の「女帝」Rは、今のUさんである。自分で自分の悩みを解決できるタロットのよさを体験したUさんは、親友以外にも、このことを伝えたいと思い始めているが、いざとなると、自分が学んでいることをどんな風に話すといいのか、どんな声掛けをしてお誘いすればいいのか、イメージが浮かばない。Uさんは、「女帝」Rのように、深く座ったまま身動きができないでいる。

(2)
経緯 現状

経緯は「斎宮」が出た。本を手にして没頭するのは、タロットを熱心に学ぶUさんである。カードは正立なので、Uさんにとって、タロットの世界を知ったことは、とても有意義であったことがわかる。Uさんは、ヴェールに包まれて物思いにふける視線に着目するが、素晴らしいツールを得たことへの密かな喜びを感じながらも、タロットを学び始めたことをあまり人に話してこなかった自分の姿でもあると思った。

(3)
経緯 現状 展望

展望は「運命の輪」。ゆっくり動き始めようとする大きな輪を見たUさんは、いずれは対面でタロットをする時が来ることを確信した。輪には、違う動きをする二匹の動物がいるので、本業の仕事をする自分とタロットをする自分の切り替えに注意するといいだろう。

(4)
経緯 現状 展望
(5) (4)

「女帝」Rの対策カードは「世界」である。Uさんには、中央に立つ人物が自分で、四隅から、さまざまな視線で見つめるのは仲間や世間の人たちであるとわかる。「世界」の中央の人物は喜びにあふれ、いかなる囚われからも解放されている。Uさんは、まず自分の心の中にある先入観や思い込みといった囚われを手放し、自分の心を自由にすることが先決であると思った。

(5)

経緯 現状 展望
(5) (4)

「世界」の注目カード「月」は、Uさんの心の中をあらわしている。「世間の人はタロットにどんなイメージを持っているだろう。一般的でないカード占いだと思っているのでは?私がタロットをやっていると話したら、『えっ!タロット占い始めたの?』と驚かれてしまうのではないか。」Uさんは、タロットの素晴らしさに感動しながら、心の中では、世間のタロットのイメージを払拭できないでいる。しかし、世間はこう思うに違いないというイメージは、Uさんの心の中で作られたものである。そのことに気づきなさいと、タロットは言っているかのようである。

(6)

 (6) 経緯 現状 展望
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「斎宮」の注目カードは「戦車」R。Uさんは、「戦車」のように、「まず、やってみよう。」と、勢いよく発進する勇気が持てない。いろいろなことを考えすぎて慎重になり、ぐずぐずしている。

(7)

(6) 経緯 現状 展望
(7) (5) (4)
「戦車」Rの対策カードは「13」となった。大きな鎌がUさんの目に飛び込んできた。黒い土を掘り起こしながら、不要なものを刈り取る姿を見て、Uさんは、解決の鍵は自分の心の中にあることに気づいた。「13」の注目カードが「月」であることから、自分の心に浮かび上がる世間のタロットに対するイメージ、人々の反応などを内観しながら整理していくとよいだろう。まずは、対面でタロットをすることに前向きなイメージを持つことだ。

アドバイスカードは「悪魔」なので、自分の心を整えながら、まずラポールのできている知り合いに声をかけることから始めてみることにした。

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