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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第297回 認知症の義父とどのような関わり方をしてゆけばよいか。

Yさんの義父は、地方で一人暮らしをしている。自宅で暮らすことはできるが、認知症を患っているので、長男の夫だけでなく、Yさんも義父のことがとても心配である。義父は年金の入ってくる通帳を自分で管理し、日常生活は大丈夫と言うが、時々お金をなくしてしまうこともある。先日は、エアコン工事のために何十万円も送ってくれと、電話してきた。どうしてそんな大金がかかるのか疑念を抱きながらも、Yさんは夫と話し合い、今回に限り送金することにした。しかし、Yさんの気持ちは落ち着かない。今後、義父にどのような関わり方をしていけばよいか、Yさんはタロットに相談することにした。

M・Yさん 50代 千葉

A.

(1)

現状

現状は「運命の輪」が逆向きで出た。カードを見るなり、Yさんは、やはり今の義父は、お金の管理ができていないのだと納得した。事実、義父はお金をなくしたり、急に大金を送るよう言い出したりして、その都度、Yさん達をうろたえさせている。義父には自覚はないようだが、カードは逆向きなので、そのまま放置しない方がいいことがわかる。

(2)

経緯 現状

経緯は「月」R。2匹の犬は、義父への対応を度々話し合ってきた夫とYさんである。遠く離れて住んでいるので、Yさん達にできることは限られている。精一杯のことはしてきたつもりであるが、逆向きカードが示すように、いつも暗い夜道を歩くような心もとなさを感じてきた。特に先日、義父からあった何十万円もの送金依頼には、疑念や不安が付きまとっている。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「太陽」Rである。レンガの中の二人は義父と夫である。義父は夫を頼りにしているが、夫は仕事が忙しいので、会いに行くことは難しく、電話をかけることも頻繁にはできない。年老いた義父は寂しくてならないのだろう。

(4)

経緯 現状 展望
(4)

「運命の輪」Rの対策カード「力」を見たYさんは、ライオンが少女になついている様子に着目した。Yさんは、義父の言動がどんなに心配でも、口うるさく追及するのではなく、少女のように優しい気持ちで接し、心を開いてもらうことの方がずっと大事なのだと気づいた。

(5)

経緯 現状 展望
(4)  (5)

「力」の注目カード兼「太陽」Rの対策カードは「13」。Yさんには、一人で土を耕し、家庭菜園を楽しみに生活している義父に見える。「力」の注目カードなので、Yさんは義父の野菜作りに関心を寄せるのも一案と思った。野菜を育てるという楽しみに没頭できれば、「太陽」Rの寂しさも徐々に埋め合わせていけるに違いないから。

(6)

経緯 現状 展望
(4)  (5) (6)

「13」の注目カードは「恋人」で、「太陽」Rの人物は2人に対し、「恋人」は3人である。Yさんは、この絵柄から、自分ももっと積極的に関わり、義父と密なコミュニケーションを取るようにすれば、義父の心は安らぎ、落ち着いて生活できるように思った。

(7)

経緯 現状 展望
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「月」Rの対策カード「仕事師」は、仕事で忙しい夫である。耳元にバトンを近づける仕草は、電話をかけようとしているかのようだ。夫は義父が一番頼りにしているので、仕事の合間を縫って、出来るだけ電話をかけてもらうよう頼むことにした。

(8)

経緯 現状 展望
(8) (7) (4)  (5) (6)

「仕事師」の注目カードは、「宙吊り」。手を後ろに引っ込めてじっと見つめる姿から、今回の送金のことは問い質さないで、Yさんもしばらく様子を見ることにした。夫は、自分の父親の性格を知っているので、送金を決めた段階で見守るつもりでいたようだ。

アドバイスカード「女帝」は、明るくおおらかで、優雅に振舞っている。小言や愚痴とは無縁の人である。Yさんは、義父に対し、「女帝」を見習っていこうと、心が決まった。

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