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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第300回  新しい部署に異動後、低迷している。どうしたらよいか。

Q.

S氏は、長らく雑誌の編集の仕事をしていたが、昨年、人事異動で書籍の編集に携わることになった。同じ編集でも、雑誌と書籍では、仕事の進め方は全く違う。そのことは十分承知していることだが、上手くいかない日々が続き、モチベーションも下がっている。異動から数ヶ月経つが、この状況が続くのはつらい。どうしたら良いか、タロットを展開することにした。

R・S 氏 30代 東京

A.

(1)

現状

現状は「女帝」が出た。「女帝」は、ゆったりと玉座にすわりながらも、目を輝かせて、アイデア豊富に着々と将来の設計をしている様子である。S氏は、カードの中に自分の心の内を見る思いがした。最近の自分はモチベーションが下がっているが、書籍の仕事自体に興味はあり、実現したい企画もある。自分の心の奥底には、「女帝」の胎内で育つ胎児のように、新しい仕事に対する期待感が確かに存在している・・・。ずっと低迷していたS氏は、正立カードを見て、苦しかったけれど、これからはなんとかやっていけそうだと、手ごたえを感じることができた。

(2)

経緯 現状

経緯の「宙吊り」Rは、異動後のS氏をよくあらわしている。S氏の業界では、30代半ばになってからの異動は珍しいこともあって、S氏はこれまでのキャリアを活かして、一人で何とか頑張ろうとしてきた。しかし、頑張ろうとするほど空回りが続き、モチベーションも下がるばかりだった。逆向きになったカードから、S氏は、違う部署に来たのに、自分の力だけで何とかしようとしたところに、行き詰まりの原因があったのかもしれないと気づいた。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「13」である。大きな鎌に注目したS氏は、今までの編集経験に頼るのをやめようと思った。新しい部署に来たのだから、まっさらな気持ちで新人のように業務に臨むべきではないかと、考えを改めることにした。重苦しい気持ちが吹っ切れれば、一歩前に踏み出せそうだ。

(4)

経緯 現状 展望
 (4)

「宙吊り」Rの対策カードは「正義」。S氏は、「正義」の女神が持つ鋭い剣を見て、この剣で「宙吊り」の綱が象徴する、自分一人の考えで仕事を進めることへのこだわりを断ち切ることが必要だと思った。新しい仕事のやり方を学ぶこと、これが、行き詰った自分のバランスを回復できるに違いない。

(5)
経緯 現状 展望 (5)
(4)

「13」の注目カード「愚者」は、希望に胸を膨らませて夢を追いかける人である。S氏も、「愚者」のようになれば、新たなビジョンを得、仕事に対するやる気も生まれてくるであろう。

(6)

経緯 現状 展望 (5) (6)
(4)

「愚者」の注目カードは「斎宮」で、S氏には本を読む自分自身に見える。仕事という視点から書籍を読むことが、まず必要に思えた。そうすることで、書籍の編集者として、自分がなすべきこともわかる気がする。

アドバイスカードは「恋人」。S氏は、書籍の仕事をしている友人、知人の顔を思い浮かべ、彼らの話を聞き、見識を広げていくつもりになった。柔軟な心と頭が準備できたら、きっとインスピレーションも得られると確信した。

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