本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第305回 挫折寸前のアロマの仕事に再挑戦したい。

Q.

Kさんは看護師をしながら、ヒーリングに関心を持ち、アロマや音叉の勉強を続けてきた。看護師の仕事は適職であるが、勉強してきたことを活かして、心身のバランスを崩してしまった人たちのサポートを仕事にしたいという夢を持っているのである。その準備のつもりで、3年ほど前から、自宅の一室をサロンにし、知人を中心にアロマトリートメントなどをさせてもらってきた。意気揚々と始めたものの、漠然とした夢だけでやっていたので、現在は停滞している。このまま何もしなければ、夢を見ただけで終わってしまいそうである。悶々とした日々が続いたが、やはり、ここで終わりたくないと思う。もう一度、チャレンジしてみたい。今の自分に必要なことは何か、タロットに助言を求めた。

T・Kさん 40代 神奈川

A.

(1)

現状

現状は「星」Rである。Kさんには、カードの中の人物が、アロマトリートメントをする自分に見えた。最近は、壺のオイルが注げていない。アロマトリートメントの依頼が少なくなっているからである。かつては溢れるほどあった情熱も枯渇気味である。何とかしなければと気持ちは焦っているが、どうしても不安が先行して、希望の光はどんどん遠ざかっていく。これを仕事にしたいと願うこと自体、やはり無理なのだろうかと、諦めかけている自分の姿が、如実にあらわれている。その通りだと思うKさんに、カードは、すっかり後ろ向きになっている心の在り方こそ課題であると、厳しく指摘する。

(2)

経緯 現状

経緯は「悪魔」R。Kさんは、つながれている2人の小悪魔に注目し、これまでの自分は小悪魔のようだったと思う。「いつか仕事にできたらいいな」、「いつか、いつか、そのうちに・・・。」と、夢に憧れ見上げるだけだった。アロマトリートメントに来てくれた人もいるのに、仕事を構築していく準備段階という自覚が不足していたため、場当たり的な対応をしていた。憧れさえあれば、手を後ろで組みじっとしていても何とかなると思っていた自分は、本当に甘かった。これも課題であると、今ならわかる。

(3)

経緯 現状 展望

展望は「隠者」で、赤い杖と隠者の表情が、Kさんの目に留まった。赤い杖を見たKさんは、今度こそ、何があってもやり遂げるという熱い情熱を手放してはいけないと思った。隠者の鋭く強い視線からは、揺るぎない決意を感じた。隠者は、自分の崇高な使命を自覚して灯りを掲げている。Kさんの夢も、多くの人に寄与できる崇高な役割がある。Kさんは、自分が持つべきは、この自覚と決意であることに気づいた。カードは正立なので、Kさんが「隠者」のような覚悟を持って行えば、必要とする人にきっと届くに違いない。

(4)

経緯 現状 展望
 (4)

「星」Rの対策カードは「愚者」が出た。もう一度初心に帰り、「愚者」のように一途になろう。上を向いて一歩一歩踏みしめて行く「愚者」は、決して性急に結果を求めて焦ったり、不安になったりすることはない。「愚者」の目を見ると、ゴールまで辿り着くことに、一点の迷いも疑念もない。Kさんは、「愚者」から、チャレンジのための大きな力をもらった。旅の友の犬を見て、自分が愚直にやっていけば、必要な導きやサポートはきっと得られるとも思えた。

(5)

経緯 現状 展望
 (4)  (5)

「愚者」の注目カードは「世界」なので、まず、自分のやろうとしていることを積極的に発信し、自ら外へ出かけ、知ってもらう働きかけが大切である。Kさんは、近く、地元のイベントに参加することになっていることを思い出し、イベント関係者や参加者へのアピールも、しっかりやろうと、心を引き締めた。

(6)
経緯 現状 展望
 (6)  (4)  (5)

「悪魔」Rの対策カードは「運命の輪」。チャレンジするなら、今だ。今を外したら、自分の夢は夢で終わる。Kさんは、目が覚めた思いで、カードを見つめた。

アドバイスカードは「太陽」。ここにもアロマオイルが出ている。カードは、Kさんを激励しているようだ。出会うひとりひとりを大切に、最善を尽くしていくこと。今度こそ、最善を積み上げていくつもりでいる。

前回のケーススタディ

バックナンバー


(第201回~最新号)