T・K さん 70代 東京
A.
(1)現状 |
①現状は「女帝」が正立で出た。来年2月に出産予定の次女は、女帝と同じくお腹がふっくらし、椅子に深々と座っている。自分は妊婦で大変なのだから、実家が私の世話をちゃんとしてねと言わんばかりである。カードは正立なので、次女にとっては、ごく普通の振る舞いで、老母に負担をかけて申し訳ないなどとは思っていないようだ。
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経緯 | 現状 |
②経緯は「月」R。2つの家を見たKさんは、他家に嫁いだ娘たちが、実家に帰って来た時のことを思い出した。いつも3度の食事の支度から片付け、洗濯まで全部一人でやっていたKさんは、心も体もくたくたで、何かにつけ自分を当てにする娘たちに、何度か腹を立てたことがあったのである。
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経緯 | 現状 | 展望 |
③展望は「斎宮」Rである。これまでのように家事を一身に引き受け、次女が一緒に連れて来る孫の世話までしていたら、要求の受け入れすぎでやっていけなくなるとカードは語っている。金銭的にもこれまでのようにKさんが負担する一方だと、娘たちの長期滞在は出費も半端ではない。Kさんは、「斎宮」Rが、通帳を開いて心配する自分の姿と重なって見えた。薄々わかっていたことだが、やはり放置してはいけないと思った。
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経緯 | 現状 | 展望 |
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④「月」の対策カード「教皇」からは、年老いた威厳のある人物が下の者に教え諭している様子が浮かび上がった。Kさんは、カードを見て、一家の中心に立って切り盛りしている自分が、次女夫婦と話し合う必要があると思った。
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経緯 | 現状 | 展望 |
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⑤「教皇」の注目カードは「悪魔」で、小悪魔たちは、中央に立つ悪魔を気にして見上げ、つながっている。「悪魔」も「教皇」と同じ構図を持つことから、Kさんと次女夫婦であるとわかる。Kさんは、次女夫婦と協力することで、家族の間に余裕が生まれると思った。
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⑦「斎宮」Rの対策カードは「13」。タロットは、何でも受け入れ、どんなこともやってあげるKさんに、そうした姿勢を改め、役割を削りなさいと助言している。
(8)経緯 | 現状 | 展望 | (6) |
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⑧「13」の注目カード兼「宙吊り」Rの対策カードは「皇帝」で、次女の夫である。次女の夫がこの問題を解決する鍵を握っているようだ。Kさんは、次女の夫に、孫の世話などで夫の実家にも加わってもらえるよう、頼んでみようと思った。今までは、次女の夫のわがままや要求もすべて受け入れてきたKさんであるが、ただ受け入れるだけではだめで、2児の父親にふさわしい言動を求めていくことが、今後は大切になると痛感した。
アドバイスカードは「仕事師」。この人物は、テーブルの上に並ぶ雑多なものを、手際よく整理しながら、処理しているが、視線は別のものに向けられている。Kさんは、家事や孫の世話などやることは多いが、周囲の者と分担すれば、乗り切れると確信できた。心が軽くなったKさんは、タロットを展開して本当によかったと思った。