Kさん夫婦は、結婚後、賃貸住まいをしてきたが、新生活も落ち着き、そろそろ定住を考え、新居を探そうということになった。早速、夫婦二人で不動産会社に行ったところ、担当者に熱心に勧められた物件があった。その物件は公開される直前で、担当者は、「こんなにいい物件は滅多に出ないですよ。公開すれば、すぐ買い手がつく超優良物件です」と言いながら、現地見学に同行して、多くの良い点や利点を聞かせてくれた。あまりの好条件に飛びついてもおかしくない話であったが、二人とも近くの建物や周囲の雰囲気がピンと来ず、結局、その物件は見送った。「物件公開期日が迫っているので、すぐに決めてほしい」と急かされたことへの違和感も、見送った理由の一つであった。少し時間が経ち、ふとその時のことを思い出したKさんは、あの時の判断でよかったのかどうか、タロットに聞いてみたくなり、カードを展開することにした。
K・Kさん 40代 神奈川
A.
(1)現状 |
経緯 | 現状 |
経緯 | 現状 | 展望 |
③展望に出たのは「星」であった。Kさんは、心が躍った。カードには、ずっと心の中で描いてきた理想像を思い起こさせる光景があったからである。多くの時間を過ごす家だからこそ、自分自身がのびのびできるような清らかな場であってほしい、植物もたくさん育つような土地であってほしいと、願ってきたのである。家族にとっても安らぎの場になるに違いない。このイメージを胸に刻んで、じっくり家探しをしていこうと思った。
アドバイスカードは「月」。Kさんは、明鏡止水の心で、新居を探していくつもりになった。カードにある2つの建物から、新居と実家が思い浮かんだ。実家には、年齢を重ねていく両親がいる。これから、子育てと両親のことも考えていけるような場所であることも大切になっていくであろうと思った。であれば、先日の物件は、やはり縁がなかったのだ。心を切り替えて、未来を向いて行こう。