Q
これまで、Sさんは、仕事や趣味を中心に生きてきた。しかし、人生を見つめ直すうちに、結婚を意識するようになった。今年に入って、ライフスタイルや仕事のあり方がどんどん変わってきたこともあり、結婚を考えるなら、今年か来年だと強く思うようになった。海外の生活が長かったので、自分と同じような感覚を持った人と、また海外で暮らすのもいいなあ、それなら、海外駐在か海外で働いている人との出会いを求めるのがいいのではないかなどと、思いを巡らしている。そこで、実際に行動を起こす前に、タロットに助言を求めることにした。
S・Sさん 40代 東京
A
(1)現状
現状 |
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①現状は「仕事師」である。Sさんは、まさに自分自身であると思った。海外から東京に戻り、現在のIT関連の仕事についてから、考えるのは仕事のことばかり、典型的な仕事人間だ。でも、絵柄の人物のように、関心が少しずつ他のことに向き始めている。パートナーのいる人生を考えるのもいいのではないかと考えるようになっているのである。カードは正立なので、こうした自分の心境の変化に、ゴーサインが出ているようで、Sさんは心に喜びが湧き起こった。
(2)経緯
経緯 |
現状 |
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②経緯は「審判」R。カードを見たSさんは、これまでの恋愛がうまくいかなかった場面をよくあらわしていると思った。振り返れば、相手に誠実であろうとして、自分の気持ちを率直にあらわしすぎた。相手が自分の発言をどう感じているかに思いが及ばなかったり、相手の言葉にならない微妙な心の動きに気づけなかったりで、うまく意思の疎通をはかることができなかったことが思い出される。結局、自分自身どうしたらよいのかわからなくなり、行き詰っていた。
(3)展望
③展望は「世界」で、Sさんは、真ん中にいる自分が、どんどん外(海外)へ向かうことを後押しされている姿を思い浮かべた。四聖獣が見守っている様子から、周囲からの応援も得られそうである。海外と縁がある人と結婚して、海外に住むことを真剣に願うなら、きっとうまくいくと思えた。
(4)
④「審判」Rの対策カードには「宙吊り」が出た。「審判」Rの恋愛に対して真っ直ぐすぎて、相手の気持ちや状況をきちんと理解せずに、自分の気持ちの向くままに行動していたことを反省しつつ、まず自分自身を見つめ直すことから始めようと思った。肩の力を抜き、リラックスして、自分に向き合うことで、見えてくるものがきっとあるのだろう。いつも即断即決で行動するSさんであるが、よい結果につなげる行動をするには、自己発見、自分を知ることが大切なのだと、ハッとした。
アドバイスカードは「審判」。経緯で逆向きに出たカードと同じになったことで、Sさんは、自分の取り組み方次第で今後の展望は明るいと、ますます確信した。自分の思いが強すぎて一方通行のコミュニケーションになっていた自分から、相手の男性を気遣える自分に変わっていくなら、表現の仕方や接し方も柔らかくなり、双方の気持ちの通ったコミュニケーションがきっとできる。結婚への道が開けてくると思えた。今度こそチャンスをつかもうと思った。
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