Q
Yさんは、コロナ禍が落ち着いたら、週末の休みを利用して、夫と金沢へ旅行に行こうと思っている。二人とも宿をとらずに、ぶらりと出かける気ままなスタイルが好きで、いつも半ば冒険のような白紙の旅を楽しんできた。今回の旅行も、思い立った時は、これまでと同じようにするつもりでいたが、宿をとってゆったり過ごす旅もよいかもしれないと思い始めている。今回はどうするのがよいか、タロットに相談することにした。
Y・Yさん 30代 大阪
A
(1)現状
現状 |
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①現状に出た「戦車」を見て、すぐにYさんは、夫が車を運転する姿であると思った。御者が手綱を自由に操る様子から、Yさん夫婦が、いつでもどこへでも自分たちで行きたいところを決め、自分たちの旅を楽しんでいることがわかる。旅の出先で、車中を宿代わりに一晩過ごすことも平気で、楽しめるのもうなずける。Yさんは、正立に出たカードから、自分たちには、気の赴くままに車で出かける旅が合っていると思った。
(2)経緯
経緯 |
現状 |
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②経緯は「力」で、現状の「戦車」と見つめ合っている。「戦車」が夫をあらわすなら、「力」はYさん本人だ。二枚のカードは、旅行に行こうかと話し合うYさん夫婦に見える。二枚とも正立なので、有意義な旅ができるだろう。また、Yさんは、これまでの仕事に区切りをつけ、打ち込めるものを探求中なので、普段とは違うところに身を置くことで、よいひらめきを得ることができるかもしれない。
(3)展望
③展望は「13」R。絵柄を見て、Yさんは、今回は、これまでのような行き当たりばったりの旅はやめようと思った。これまで、宿代の節約と気楽を兼ねて、二人とも楽しんでやって来た旅スタイルであるが、今回は、そこまでしなくてもいいのでは?と、カードに言われているように感じた。ひょっとしたら、自分でも気づかないもっと内面的な欲求があって、旅行に行きたいと思い立ったのかもしれない。「自分の仕事や生き方を見つめ直そうとしている時期にいるのだから、今度の旅は、これまでとは違うでしょう?」と、言われている気もする。
(4)
④「13」Rの対策カードは「神の家」が出た。大きな建物は、まさしくホテルなどの宿泊施設。また、建物の周囲に描かれたたくさんの玉が雪のように見えた。冬の金沢であれば天候も気になる。穏やかにゆったりした時間を持つためには、この点も見逃せない。やはり車中泊というよりは、きちんと建物の中で休めるようにした方がよいと思った。
アドバイスカードは「隠者」である。灯りを掲げ、じっくり吟味している様子が見てとれる。これまでのような場当たり的な旅ではなく、旅先や宿泊などもう少し調べ、検討しようと思った。また、自分の内面にも向き合った上で準備をすれば、きっと良い旅になると確信できた。
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