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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第381回 手作りの粒マスタード、販売をどう考えるとよいか。

Q

Sさんは、粒マスタードを作り始めて10年になる。もともと趣味で始めたことだったが、自分が納得できる味を作り出したいと、毎年レシピを見直しながら探求を重ねてきた。ここ数年は知人のソムリエや料理を生業とする人たちが気に入って、注文してくれるようにまでなった。Sさんは、「自分はまだプロと言えるほど窮めていないので、実費のみいただく」としてきたが、発注してくれる人たちは、ちゃんと手間賃も取ってほしいと言う。プロ意識を持つその人たちの言い分もわかるSさんは、どのタイミングで自作の粒マスタードを製品化するのがいいか、タロットに助言を求めることにした。

                                                                                                                                                                                                                           Y・Sさん 40代 神奈川

A

(1)現状
現状
①現状に出たのは「隠者」である。Sさんは、そろそろ粒マスタードの製品化を考えてもいいかと思い始めた自分の姿を見た。カードは正立なので、その時期が来たことがわかる。しかし、いつ、どのような形で行うのがよいか、製品の価格設定はどうするかなどは、じっくり考える必要がある。いったんスタートしたら、安易な変更は禁物だ。それだけに、一層、隠者の慎重さが大切であると思った。

(2)経緯
経緯 現状
②経緯は「正義」。「正義」のまっすぐにこちらを見つめる目が印象的だったSさんは、まるで、粒マスタードの販売の覚悟を見定められているように思った。実は、手間賃をいただく提案は、粒マスタードを注文してくれる知人たちだけでなく、レストランの開業を予定している義母からも言われている。「どうするの。早く心を決めなさい。」と迫られているようにも感じた。

(3)展望
経緯 現状 展望
③展望は「13」Rで、大きな鎌に目を留めたSさんは、インパクトのある絵柄にドキッとした。鎌で何かを掘っているように見えるが、どこを掘っているのだろう。自分の心を掘り起こしているのかもしれないと思った時、Sさんは、何か節目になるものがないと、販売化に向けて動き出せない自分がいることに気付いた。

(4)
経緯 現状 展望
 
    (4)
④「13」Rの対策カードには「神の家」が出た。Sさんは、レンガの建物とその周りにある丸い粒を見て、非常に楽しそうな雰囲気を感じた。この建物は、義母が今年中開業を予定しているレストランに違いない。そこに商品として置かせてもらうことができるなら・・・。皆に喜んで食べてもらうことが、自分の喜びであり、粒マスタードを作る原動力になっていたSさんにとっては、これが最善のアイデアに思えた。レストラン開業となれば、公的手続きをきちんとすることになるし、正式に製造許可も下りる。これなら安心して粒マスタードを販売できそうだ。

アドバイスカードも「正義」。一方の手が大きな剣を持ち、他方の手が天秤を持っている様子から、Sさんは、きちんと手続きを踏んだ上で販売していくこと、つまり義母のレストラン開業に合わせて販売の準備をしていくのが、自分には一番よいと確信できた。その日に照準を合わせて、皆の期待に応えていく決心がついた。

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