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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第409回 講座参加日前日に、家で問題が起きた。冷静になりたい。

  Q

Mさんは、興味のあることはとことん探求したくなる性格で、今は、古代から伝わるアロマやアストロロジーの勉強に打ち込んでいる。学ぶほどに納得する発見があるので、学ぶことが楽しくてならない。そうしている最中に、明日は講座参加日というタイミングで、夫が、急に自分の問題を言い出してきた。大した問題ではなさそうだが、家族として放っておくわけにはいかない。落ち着かないMさんは、講座主催者に事情を伝え、こんな心構えで皆さんに迷惑をかけたくないから欠席も考えている旨を連絡した。主催者からは、「まだ時間があります。講座開始2時間前の状況で判断してくだされば大丈夫。」と、ありがたい返事をいただいた。つい先ほどまで、心は動揺と失望で乱れていたが、確かに、まだ事態は流動的だ。冷静にならなければ。そこでMさんは、タロットを展開することにした。

                                                                                                                                                                                                                              M・Mさん 50代 東京

 

A

(1)現状
  現状
①現状には「審判」が正立で出た。ラッパを吹く天使と、その天使を見上げる人の姿は、講座主催者とのやり取りの場面をあらわしている。夫が言い出した問題で心が乱れ、翌日の講座参加は諦めたほうがいいかと思いかけたが、主催者からの返事で、希望が湧いてきた。夫の問題はすぐ解決してしまうかもしれない。夫には落ち着いて対応し、その上で最終結論を出せばいいことに合点がいくと、徐々に冷静な自分が戻ってくるようだった。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「正義」。正面をまっすぐに見つめ、決断する人の姿が描かれている。日頃から、自分の願望や個人的な問題からくる心の乱れは脇に置いて状況を判断することを大切にしてきたMさん。カードを見て、今回のような小さなことでも、こうした姿勢で向き合うのは、いかにも自分らしい、これでいいんだと納得した。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望に出たのは「愚者」で、Mさんは、意気揚々と元気に出かける姿に注目した。霊性の犬が後押しして、「大丈夫!何の心配もいらないよ。私のようにおおらかに構えていればいいのだよ。」と、激励しているようだ。絵柄を見ているうちに、夫の言い出した問題もすんなり解決し、気持よく出かけられそうに思えてきた。

(4)
   経緯    現状    展望      (4)
④「愚者」の注目カードは「戦車」である。満足気に愚者の方を見て、「万事がうまくいった。成果もたくさんあって本当に嬉しい!」と言わんばかりだ。Mさんは、「愚者」と空色の動物で親縁していること、手に持つ卵でも親縁していることに気づき、新たな可能性をつかむ自分に見えた。落ち着いて対応すればすべてが整い、勉強からも貴重な気づきが得られそうだ。このカードも、不安や懸念とも無縁のカードである。Mさんは、このイメージを大切にしたいと思った。

アドバイスカードの「恋人」は、主催者からの返事にあった「落ち着いて対応し、最終判断は直観で決めてください」を、そのままあらわしている。Mさんは、ますます心が軽くなり、明るい気持ちで翌日に臨むことにした。(翌日は、カードから得たイメージ通り、万事がうまくいった。タロットを展開して本当によかったと思った。)

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