Q
Yさんは、コロナの影響などで、外出や運動の機会が減ってしまったこともあり、身体が硬くなって、腰や膝の痛みや足首の古傷の痛みが出てきている。運動しなければさらに状況は悪くなると思うが、運動をしてさらに悪くなることも心配である。この問題を解決していくために、まず、何をするのがよいか、タロットにヒントを求めることにした。
S・Yさん 40代 東京
A
(1)現状
現状 |
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①現状は「悪魔」の逆向きが出た。特に、膝と足首の痛みが気になっているYさんは、カードを見て、3者の足(脚部を含めて)に目が向いた。逆向きで出たことが、痛みや硬さで動きが悪くなっている自分の現状をよくあらわしていると思った。
(2)経緯
経緯 |
現状 |
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②経緯は「太陽」が出た。このカードでも、Yさんは、素足が出ている点が気になった。頭上には、大きな太陽が燦々と輝いていることから、この夏に少しヒールのあるサンダルを履き続けていたことが思い起こされた。その蓄積で疲れが出やすい膝に痛みが出たり、足首の古傷が痛み出したのかもしれない。ただ、正立カードが示すように、夏の間は問題なく過ごせていたし、現状にも深刻な影響を及ぼすまでは行かないと思われた。
(3)展望
③展望は「愚者」の逆向きである。ここでも、Yさんは脚に注目した。何とか早く改善させたいと願うが、自分が思い描くようにはいかない様子が見て取れる。かといって、早くこの辛さから解放されたいと思って、あれこれ探しすぎると目移りして、最善策が見つけられなくなってしまうに違いない。こうした問題に、焦りやせっかちは禁物だと思った。
(4)
④「悪魔」Rの対策カードは「恋人」で、真ん中の脚を出している男性が自分に見えた。両サイドにいる女性が手を出していることから、さまざまな手(解決策)はありそうだ。真ん中の男性に手を触れていることから、例えば、セルフマッサージや簡単なリフレクソロジーが浮かんだ。これなら、自分にもできそうだ。頭上でキューピッドが番える矢は、最近、通い始めた鍼灸院の鍼を想起させる。Yさんは、必要に応じて、鍼灸院を利用しながら、自分でできる手技はやってみようと、心が固まった。
(5)
⑤「愚者」Rの対策カード「戦車」の人物は、自分というよりは、自分をぐいぐい引っ張って指導してくれる有能なコーチの姿に見えた。今すぐではないが、体の痛みが和らいだら、確かな指導が受けられるスポーツジムなどで、運動することを考えてもよさそうだ。自分に合った運動をすることは、健康的な体を維持するのに、大いに役立つと思えた。
アドバイスカードは「宙吊り」。狭い空間は、自分の部屋や屋内のこじんまりした空間が浮かび上がる。今、自分でできることと言えば、セルフマッサージなど。ちょうど知人からエッセンシャルオイルの話を聞いたので、夜のリラックスタイムにアロママッサージをして、疲れた体をほぐすことにした。体の痛みが取れたら、ストレッチやヨガなど、ゆったり静かにできる運動なら絵柄にぴったりである。いずれ「戦車」のように運動できる日が楽しみだ。
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