Q
Aさんは、コロナ禍以後、オンラインでアロマの勉強仲間と情報共有をしてきた。仲間といっても、仲間の知り合いが途中から加わったり、離れたりするメンバーもいるので、緩くつながる勉強仲間である。毎回、いろいろなタイプの人が参加してきたが、回を重ねるにつれて、自分の意見ばかりを言う人や、暗い表情で、場を重苦しくしてしまう人も出てきて、そのことゆえに参加を見送りたいという人まで出て来るようになってしまった。Aさんは、対応に苦慮している。どうしたらよいか、タロットで見ることにした。
M・Aさん 50代 神奈川
A
(1)現状
現状 |
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①現状には「悪魔」が逆向きで出た。悪魔は主催者のAさんで、小悪魔が参加してくれるメンバーである。小悪魔が悪魔の掲げる松明を見上げるように、参加者の皆さんは、Aさんが発信する情報に魅力を感じ、集まっていることがわかる。でも、カードは逆向きであることから、Aさんは、そのつながりが不穏になっていると感じた。
(2)経緯
経緯 |
現状 |
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②経緯の「月」も逆向きで、Aさんは、ここでも現状の「悪魔」Rと同じような問題点を感じた。2匹の犬は参加者、月が自分である。絵柄の通り、Aさんは、これまで参加者の皆さんから求められることに応えようと、ずいぶん頑張ってきた。ところが、いつの間にか水面から姿をあらわしたザリガニのように、これまで考えたこともないようなことが問題として明るみに出て来たのである。それが、まさに今、Aさんが対応に苦慮していることである。
(3)展望
③展望は「運命の輪」R。Aさんは、このカードが示すことも同じであると思った。輪で繋がる2匹の動物が参加者で、輪の台の上にいる生き物が自分である。お互いに何らかの形で繋がっているとはいえ、逆向きが示すように、1つにまとまっていない。Aさんが発信する情報や参加者の発言はそれぞれの人の耳に届くが、それだけでは参加者全員の充足した一体感にならないのだろう。Aさんは、すべて逆向きで出た基本カードが指摘する問題点がほぼ同じであったことから、自分の問題の核心に気づかせてもらったように思えてきた。
(4)
④「悪魔」Rの対策カードには「節制」が出た。Aさんは、青い目に注目して、はっとした。これまで、会の進行や情報を共有することにばかり気を砕いていたが、そうではなく、自分は、参加者1人1人の内側を豊かにするために存在しなければいけなかったのだ。和やかな雰囲気の中で、ただ自分の準備した情報を伝えるというのではなく、一段高い視点を持ち、参加してくれる皆さんに必要な手助けをしようとすることが大切であると思い至った。
(5)
⑤「節制」の注目カード兼「月」Rの対策カードは「宙吊り」である。Aさんは、今までと視点を180度変えようと思った。この若者は、逆さになりながら余裕のある表情をしているので、きっとこの問題を解決できると希望が持てた。会を皆さんの気づきの場にしてもらうには、主催者として、全体の状況をじっくり観察できる冷静さが必要なのだろう。
(6)
⑥「運命の輪」Rの対策カードは「世界」で、「運命の輪」Rと、輪でも四大でも親縁している。「世界」の輪は空色であるので、やはり皆さんとは、霊性で繋がることを心がけることが一番大切。これからは、中央の人物のように、はつらつと湧き立つ喜びや情熱をもって、皆さんの手助けとなる会にしていこうと心が定まった。知識の共有は大切には違いないが、それがすべてではない、全体の大切な一部として位置付けすべきものだったと反省した。
アドバイスカードも、展望の対策カードと同じ「世界」。Aさんは、改めてカードを見入り、絵柄を心に焼き付けた。そもそも好きで始めたことなので、今回の展開で気づいたことを実践していくなら、会の主催者である自分にとっても参加者にとっても、喜びの多いシェアリングができると思った。タロットを展開してこれからが楽しみになった。タロットの助言に感謝!
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