Q
Hさんの息子は、新学期が始まると中学3年生になる。Hさんは、PTAの役員に就くかどうかを迷っている。今まで一度も役員を務めてこなかったことが、心に引っ掛かっているのである。役員になると学校に出向くことが多くなり、何かと忙しくなるが、専業主婦で、学校は自宅から比較的近いので、なおさら気持ちが揺れ動いている。息子の学校は、早めに自ら手を挙げれば、自分で役職を選べる仕組みになっている。立候補すれば、自分に務まりそうな役に就くことも可能だ。そこで、Hさんは、タロットの助言を仰ぐことにした。
S・Hさん 40代 埼玉
A
(1)現状
現状 |
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①現状には「恋人」が出た。Hさんは、天使の矢が目に飛び込み、自分に白羽の矢が立っていると感じた。絵柄を見たHさんは、心の中で思っていたことをずばり指摘されたような気がして、やはりそうなのだと思わず納得した。
(2)経緯
経緯 |
現状 |
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②経緯は「審判」R。天使を見上げる人物を見たHさんは、まるで自分のようだと思った。次年度のPTA役員を決める時期になり、どうするか気になって仕方がないが、あれこれ考えるばかりの自分、「やったほうがいいかしら?」と思っても、自ら積極的に立候補できずにいる自分があらわれている。
(3)展望
③展望に出たのは「太陽」Rである。Hさんは、太陽が気になった。このまま、ずるずると迷っていては、心はもやもやするばかりで晴れないと思った。また、2人の人物の所作から、役員の経験がなく、不安でいっぱいの自分が、経験者から肩に手をかけてもらって、役員になるのを乞われるのも、困ったことになると思った。万一、重責の役員が残ってしまうと、もはや新人の自分には引き受けることなどできないからだ。
(4)
④「審判」Rの対策カードは「世界」が出た。中央の人物はHさん本人に違いない。自ら名乗り出たところを、周囲が温かく受け入れているように見える。カードの絵柄は、Hさんに、「思い切って、PTA役員の中に入っていってはどうですか。自分から名乗り出れば、きっと歓迎されるでしょう。」と語りかけているようだ。
(5)
⑤「世界」の注目カードは「運命の輪」。Hさんは、今、その時が来たと思った。PTAの役員になることを、新たな人間関係を築き、自分の世界を広げられる機会ととらえる積極性が大切なのかもしれない。
(6)
⑥「太陽」Rの対策カード「教皇」では、教皇の前にいる枢機卿の一人が手を挙げている。Hさんは、PTAの役員について、学校の先生から問われて、立候補する自分の姿を思い浮かべた。早めに立候補するのが良いようだ。
(7)
⑦「教皇」の注目カードは「13」で、Hさんに自己変革を促している。何事も控えめなHさんに、この機会に、PTAという新しい世界に踏み出すことを勧めている。
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経緯 |
現状 |
展望 |
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(5) |
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⑧「13」の注目カード「仕事師」は、新人の姿、新人でもできる役割を受け持つ新任役員の姿に見える。まさに、初めてPTA役員になろうとしているHさんそのものである。Hさんは、これなら自分でもできると思えてきた。
アドバイスカードも「仕事師」。Hさんは、新米役員として活発に働く自分を見て、PTA役員に立候補しようと心が決まった。
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