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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第437回 同じチームの上司に苦手意識があるが、克服すべきか。

Q

Mさんは福祉施設に勤務している。福祉の仕事を自分の天職と捉えているので、自分の職務にはいつも意欲的である。でも、福祉の現場では、想定外の出来事も起こり、これまでMさんは何かあると、気心の知れた主任に相談して乗り越えて来た。その主任は優しい人で、Mさんの気持をよく理解し、Mさんも深く信頼しているので、Mさんにとってはありがたい理想的な上司である。現在、職場には、主任はもう一人いる。しばらく前からMさんが所属するチームを担当することになった人で、Mさんより年下である。こちらの主任は厳しい人である。チームのミーティングでも、キャリアが長い年上のMさんにも手厳しい言い方をするので、Mさんは苦手意識が消えない。どちらの主任に相談するかは全くの自由であるが、これから厳しい主任と同じチームで働くことを考えると、「苦手な上司のままでいいのか?苦手であっても、同じチームの一員として積極的に相談するようにした方がいいのではないか?」とも思う。Mさんは、タロットに助言を仰ぐことにした。

                                                                                                                                                                                                                                K・Mさん 40代 神奈川

 

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは「正義」Rである。逆向きで出た絵柄は、Mさんの心境を実によくあらわしている。そう、優しい包容力のある主任と若くて手厳しい主任とのやり取りを思い浮かべながら、今後はどうするのがいいかを迷う自分だ。自分の迷いが天秤を動かしてしまって決めきれない様子がよくあらわれていると思った。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯も「審判」がR。Mさんはラッパに注目して、チームの上司でもある若い主任に、手厳しく言われた時のことを思い出した。Mさんは、自分の天職だと思ってやってきたのに、これまで経験したことのない厳しい言われ方だったので、心身が固まってしまった。それ以来、苦手意識ができ、若い主任の言葉には耳は傾けるが、心がついて行かなくなってしまったのである。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望には「戦車」が正立で出た。Mさんは2頭の馬に目を留めた。2頭の馬を見ているうちに、タイプの異なる2人の主任に相談できるようにすれば、仕事に対する自分の適応力や人間力も向上するのではないか、いやきっと向上すると思えてきた。内向的で傷つきやすいが、天職にふさわしい自信や誇らしさが身についていくように感じられたのである。

(4)
   経緯    現状    展望
 
     (4)
④「正義」Rの対策カードは「太陽」。2人の人物が気になった。厳しい主任と自分をあらわしているようだが、すぐに信頼し合える関係になるのは難しいと思った。でも、心の在り方として、白い石の上に立つ右側の人物が、左側の尻尾を持つ(気性の粗さや激しさを暗示?)人物を迎え入れているように、年上で職歴も長い自分が、年下の職歴の短い主任に対して、ほんの少しだけ寛大さや経験者としての自覚を持つようにすることなら、今の自分にもできそうに思った。厳しい主任への苦手意識を引きずったままでは、自分が成長していかないことも、よくわかるので、「太陽」カードから受け取ったメッセージは、Mさんの心に響いた。やってみようと元気も出てきた。

(5)
   経緯    現状    展望
   
      (5)      (4)
⑤「審判」Rの対策カードは「愚者」である。Mさんは、愚者から「何があってもくよくよしないこと、天職と思える仕事に出合って、成し遂げたい大きな夢を持っているのだから、もっと大らかな気持ちで臨んでいきましょう」と、言われた気がした。若い主任に対する心のこわばりも取れてきた。

アドバイスカードは「13」。古い自分から新しい自分へ脱皮する時、ひと回り大きく成長する時であると、Mさんは感じた。若い主任への苦手意識を克服して、積極的に相談していこうと心が決まった。

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