Q
Mさんには息子が二人いる。上の息子はMさんに性格が似ており、息子が中学生になってからは反抗期もあって、よく喧嘩になる。乱暴な言葉使いをしながらMさんの言うことを無視したり、言い返したりする息子に対し、Mさんもつい感情的な激しい口調になってしまう。ずるずると引きずることはないが、もう少し自分の感情をコントロールし、自分を整えられるようになりたいと思う。そこで、タロットに助言を求めることにした。
R・Mさん 40代 神奈川
A
(1)現状
現状 |
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①現状に出たのは「13」Rである。Mさんは、鎌を手にする人物に注目した。逆向きで、片足が黒い土の中にめり込んでしまっているので、鎌をうまく使えていないようだ。ひょっとしたら、乱暴に振り回しすぎているのかもしれない。Mさんは、絵柄から思い当たることがあった。上の息子はMさん似であるためか、Mさんは自分の分身のように感じることが多い。だから、感情的になると、自分と分離がきかない。あまりに近しい関係なので、喧嘩になると遠慮がなく、感情がむき出しになってしまうのだ。カードは逆向きなので、Mさんは自分を見直すチャンスにしたいと思った。
(2)経緯
経緯 |
現状 |
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②経緯は「月」で、Mさんの目に飛び込んできたのは、2匹の犬であった。サービス業の仕事をしているMさんは、これまで心の勉強に熱心に取り組んできた。その勉強のおかげで以前よりは自己認識が進み、2匹の犬に象徴される自分の中の二面(霊性や精神性と欲望や物質性)を意識できるようになった。その分、自分の心が整理しやすくなり、仕事上の人間関係改善にも役立っている。カードは正立であるが、絵柄全体が暗い色調であることから、Mさんは、自分の心を見つめることの大切さに気付くことができてよかったと思う一方、自分はまだ十分身についたとは言えない状況にあると感じた。
(3)展望
③展望は「悪魔」。中央に立つ悪魔を小悪魔たちが見上げている。Mさんは、小悪魔たちの首にかかるロープは緩いし、悪魔を見上げる表情からは満足感や信頼が見て取れることにはっとした。こんな関係ができれば、息子とも程よい距離を保っていけそうだ。カードは正立なので、自分にもきっとできると思えた。これまでは、息子ができていない点を厳しく責め立てるばかり。しかも、親子関係というよりは、息子と同じレベルで反応し、言い合いをしていた。うまくいかなかったのは当然だと納得した。
(4)
④「13」Rの対策カードは「斎宮」が出た。Mさんには、カードの言わんとすることがずしりと響いた。斎宮は、すぐに反応して感情的になってしまうMさんに、「まず受け止めてあげましょう。それから一呼吸おいて返すようにすれば、喧嘩になりませんよ。落ち着きを取り戻し、そっと見守ってあげるようにしてはどうですか」と、語りかける。近しい関係であればあるほど感情のコントロールは難しいが、心の勉強をしてきたMさんは、斎宮の助言に耳を傾けようと思った。
(5)
⑤「斎宮」の注目カードは「太陽」である。Mさんは、二人の子供たちをおおらかに温かく見守る太陽を見て、自分のあるべき姿を見る思いがした。子供たちとの距離が近すぎると、小さな失敗にも目くじらを立ててしまうので、動じることなく照らし続ける太陽の姿を見習いたいと思った。特に、よくぶつかる上の息子と接するときには、思い出す必要があると肝に銘じた。
アドバイスカードも「斎宮」。現状の対策カードと重複したことで、Mさんは、解決の鍵は「斎宮」にあることを確信した。振り返れば、仕事上の人間関係でも苦労はしたが向き合ったおかげで、自分は大きく成長できた。一緒に過ごす時間がずっと長く、密な関係の家族関係は、仕事以上に自分の魂の成長にとってもかけがえのない存在だ。これからは「斎宮」の視点を意識しようと思った。心が軽くなり、前向きになることができた。
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