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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第448回 夫と喧嘩を減らして、仲良く暮らしていくには?。

Q

Tさんは、最近夫との喧嘩が増えていることに気づいた。時間が経つと仲直りするが、仲直りしてから、いつも「あっ、またやってしまった・・・。」と思う。喧嘩のきっかけは些細なことで、振り返れば自分でも呆れるほどだが、つい同じことを繰り返してしまう。できれば、喧嘩しないで仲良くやっていきたい。そうした状態を作り出していくためにどうすればよいか、タロットにアドバイスを求めた。

                                                                                                                                                                                                                                 A・Tさん 40代 神奈川

 

A

(1)現状
  現状
①現状に出たのは「正義」Rである。Tさんはカードの絵柄から、自分の振る舞いを見る思いがした。夫に対して厳しい目を向け、つい鋭い刃(言葉)で傷つけてしまう自分の姿である。本当は夫を傷つけたくはないし、傷つけようと思っているわけではないのだが、夫に対し、自分の心情を理解してくれない苛立ちがあると、ついきつい物言いになってしまうのである。Tさんは、剣が両刃であるのを見て、はっとした。自分のきつい物言いは夫を傷つけているだけでなく、実は同時に自分自身をも傷つけていることに気づいたのだ。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「女帝」。これまでの普段のTさんである。カードの正立からわかるように、Tさんはいつもゆったり生活することを心がけ、家庭生活を何よりも大切にしている。だから、家庭に安らぎや愛情が行き渡っているかどうかに敏感で、細部のことにも気を配る人である。夫も、普段はTさんが切り盛りする家庭の居心地に満足し、喜んでいるようだ。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望は「節制」正立で、Tさんは二つの壺の間を水がスムーズに行き交う様子を見て、夫と自分も、お互いを慈しみ合い、思いやりの心で通じ合える関係が築けるようになると思えた。最近こそは喧嘩が多く、気が滅入っているが、明るい展望が感じられ元気が湧いてきた。

(4)
   経緯    現状    展望
 
    (4)
④「正義」Rの対策カードは「星」が出た。「正義」の厳しい表情のカードとは真逆の印象を受ける。思えば、夫から妻のTさんにひどい言葉を投げつけたり、怒ったりすることはない。いつも喧嘩は、Tさんから始まる。夫の語る言葉が無神経で棘があるように感じられてしまうために、その反動で身構え、夫に厳しく当たってしまうのである。夫からすれば、「何の悪気もなく、ごく普通に話しかけただけなのに、なぜ妻が急に怒り出すのかわからない・・・」と、とまどっていたのかもしれない。Tさんは、言葉の受け止め方は男女で大きく違い、それぞれの性格でも違うことに思い至った。そして、「星」の女性が水を流す様子を見て、ある程度聞き流す大らかさが自分には必要であると思った。

(5)
   経緯    現状    展望
   
    (5)    (4)
⑤「星」の注目カードは「宙吊り」で、Tさんは、カードの人物の手を隠している様子から、相手の言葉にいちいちすぐに反応しない、いったん深呼吸をすることを心がけようと思った。この人物は、脚を組んで木星記号をあらわしているので、ここでも大らかさが求められている気がした。

アドバイスカードは「女帝」。女帝はどっしり構え、多少のことでは動揺しない。未来を見つめる透き通った目は、まるで物事の本質を見抜くことができるようだ。Tさんは、心のゆとりを取り戻し、大らかな気持ちで夫に接するようにするなら、つまらない喧嘩は格段に減り、夫と仲良くできると思った。展開で出たカードのほとんどが女性なので、Tさん次第で今後は明るい、好転できると確信した。

前回のケーススタディ

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