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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第451回 体調を崩した母の頼み事が増えてきた。どう対応すべきか。

Q

Tさんの母は膝を痛めてから、体調がよくない。そのため、同居しているTさんは、母に頼まれて、病院の送り迎えや買い物などをするようになった。初めの頃は、わざわざ車を出してくれるTさんを気遣ってか、回数も少なかったが、最近はずいぶん増えてきた。Tさんの対応が丁寧なので、母も頼みやすいのかもしれない。Tさんは、母の事情がわかっているので、できる限り手伝うつもりでいるが、仕事や仕事に必要な勉強に集中している時に、母からあれこれ頼まれ事が増えると、イライラしてしまうこともある。気持ちのコントロールは本当に難しいと思う。兄は同居していないが、できれば兄にも母の手助けに加わってほしいと考えてもいる。でも、まずその前に、自分自身がこの問題にどう向き合っていくのがよいか、タロットに助言を求めることにした。

                                                                                                                                                                                                                                 M・Tさん 30代 静岡

 

A

(1)現状
  現状
①現状には「悪魔」が正立で出た。Tさんには、この絵柄の構図が自分たち3人、中心に母がいて、兄と自分が寄り添っている姿にしか見えなかった。親子を繋ぐロープを見て、Tさんは、改めて自分たち兄妹は2人とも母との関係が強いのだと思った。母からの影響はもちろんだが、小悪魔が悪魔を見上げているように、自分たちも母を気に掛け、母の頼みごとには喜んで協力するつもりでいる。現に、同居するTさんは母を思って頑張っている。小悪魔が手を後ろに隠しているが、Tさんには、これも今の自分をあらわしているように見えた。Tさんは、心にイラつくことがあっても、今のところ母には快く対応しているからである。

(2)経緯
  経緯   現状
②経緯は「教皇」で、現状カードと絵柄の構図が同じである。Tさんには、中心に母がいて、兄と自分が母の話を聞いている姿に見えた。カードの視線は現状に向けられ、構図も親縁しているので、家族の在り方の根幹は変わっていないようだ。Tさんは、カードが正立であることから、我が家では、家族間で何かあれば、母を中心として話し合い解決を図ろうとしてきたが、それでよかったのだと思った。

(3)展望
   経緯    現状    展望
③展望は「運命の輪」Rとなった。このカードに描かれるのは動物であるが、現状、経緯に出たカードと同じく、3者が描かれている。この3者も家族をあらわすと思われるが、逆向きなので、スムーズに回っていかない、あるいは回り方が目まぐるしすぎて振り回されているように感じる様子を示唆しているのかもしれない。母からの頼みごとが増えてきていることから、Tさんは、カードの逆向きはわかる気がした。

(4)
   経緯    現状    展望
 
    (4)
④「運命の輪」Rの対策カードは「太陽」で、Tさんは2人の人物に着目した。この2人は自分と母で、右側の人物が自分であると思った。右側の人物は、心もとない表情の左の人物の肩に手を置いて、「大丈夫、安心して!」と言わんばかりに、どっしり構えて手助けしようとしている。Tさんは、この人物のように腹を据えて母に接するようにするなら、イライラはなくなると思えてきた。母の体調不良もいずれは回復するレベルのものなのだから、まず自分が落ち着き、大きな心を持つことが大切であると痛感した。また、水滴がアロマにも見えるので、積極的にアロマを活用して母をサポートするのもよいと思った。

アドバイスカードは「正義」。この女神のように、どんな状況でも強い決意で臨み、行動するなら、自分の気持ちも母の心境もよい方に変化し、何事もうまくいくようになると確信できた。Tさんは、気持ちを落ち着け、母の体調が回復するまでの間、自分にできる最善を尽くしていこうと心を決めた。

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