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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代密儀の伝統を学ぶ魂の学校です。

第269回 新しく就職する会社は家族にとって良い選択になるか

最新のケーススタディ 2016年11月10日号 掲載

Q. Hさんは婦人服の会社に24年間勤めてきた。年々経営的に厳しくなっていることは感じていたが、最近、ついに希望退職者の募集が始まった。そんな中、Hさんは望んでいなかったにも関わらず、会社からリストラの対象になってしまい、表向きは希望退職という形で会社を辞めることになった。Hさんは仕事がよくできる人だったので、次の就職先はすぐ見つかった。医療系の制服を作る会社で、土日祝日は休業、時間的にも精神的にもずいぶん楽になりそうである。これまでは休みを取るのもままならなかった。忙しさのつけは家族にも及び、特に、中2になる娘さんは小学校4年生の頃から学校に行けなくなり、ずっと辛い思いをさせてきた。今後は、少しでも家にいてあげたいと思っている。新しく決まったこの会社に行くのは、家族にとってよい選択になるだろうか。Hさんはタロットに相談することにした。

I・Hさん 50代 東京

A.(1)

現状

現状は「13」が逆向きで出た。大きな鎌が不本意な形で振り下ろされる様子は、Hさんが会社でリストラにあい、希望退職という形で辞めざるを得なくなった状況をよくあらわしている。バラバラにされた人体からは、自分の意志の及ばないところでリストラの対象とされ、追い込まれていくHさんの無念さ、悲しみ、ショックが伝わってくる。24年間も正社員として、会社に貢献してきたのに・・・。

(2)
経緯 現状

経緯は「仕事師」R。Hさんだ。職場で問題を抱えたことがわかる。Hさんはパタンナーとして実力があり、需要も十分あったという。会社は経営規模を縮小し、希望退職という形で社員削減をし始めた。しかし、実際には会社都合の人員整理も行われたようで、なぜか有能なHさんも退職に追い込まれることになってしまったのだ。

(3)
経緯 現状 展望

展望は「宙吊り」Rである。理不尽に会社からリストラされたという思いを引きずっていると、ますます気持ちが滅入り、自分で自分を追い詰めてしまうだろう。そんな状況では、心も体も苦しさで疲れ果ててしまう。何とかしなければと思う。

(4)
経緯 現状 展望
(4)

「13」Rの対策カードは「審判」で、Hさんはこのカードに描かれた空色の人物に惹かれた。ひとめ見て、「この人物は娘に違いない。」と思った。タロットはHさんに、これを機に娘さんのことを第一に考え、もっと家族と過ごす時間を増やした方がいいと助言する。Hさんも一番の気がかりが娘さんのことだったので、大いに納得だ。

(5)
経緯 現状 展望
(5) (4)

「仕事師」Rの対策カード「恋人」にも3人の人物が描かれ、「審判」と親縁しているので、Hさんは家族3人の会話の必要性を感じた。今までは仕事の忙しさで、家族を、特に娘さんを犠牲にしてきたが、タロットから、岐路に立った時は大切なものをしっかり選択していくことが肝要とのメッセージを受け取った。

(6)
経緯 現状 展望
(5) (4) (6)

「宙吊り」Rの対策カードは「戦車」となった。新しい会社での担当もパタンナーで、Hさんには十分な実力がある。しかも、時間的ゆとりができるので、家庭生活との両立もしやすくなるだろうから、自信を持って行くとよい。

アドバイスカードは「皇帝」。「皇帝」はすぐ立ち上がって、決めたことを着々と実行する人である。そうして、自分が思い描いていたことを現実化していく。Hさんは、展開したタロットを一枚一枚見ていくうちに、この度の出来事を人生の転機と受け止められるようになり、気持ちが前向きになった。家族にとってもよい選択になることが確信でき、新しい環境で頑張っていこうと心を決めた。

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