アロマというと、リラックス、リフレッシュ、マッサージなどを連想しがちですが、アロマテラピーで使うエッセンシャル・オイルは、私たちの連想を超えるパワーを秘め、私たちの存在全体に深く働きかけてくれます。
最近、日本でも市民権を得た感のあるアロマですが、その起源は遠く古代エジプトまで遡ることができます。遺跡の発掘や研究が進むにつれて明らかになったことですが、私たちを魅了しつづける古代エジプト文明の形を変えた遺産が、錬金術(アルケミー)という名で知られる不老不死の技術でした。アルケミーとは「エジプトの技術」を意味する言葉です。
近代になってエーテルが物理学から抹殺されるに及んで、1928年にガトフォッセがアロマテラピーを再興するまで、医療の世界から無視されてきました。今では、オイルを薬の代替物として使う手法が主流ですが、これでは感情や精神の問題に対処できません。錬金術の智慧に耳傾けながらオイルを使うとき、私たちは元気を回復するだけでなく、大きな気づきを得ます。気づきによる喜びの体験を重ねるうちに、アロマテラピーも、内なる叡智(グノーシス)に目覚める道であることがわかります。人間世界の営みの背後に、小さな人間知性では計り知れない、大きな神の計らいがあると思われます。エッセンシャル・オイルもそうです。何千年もの間、エッセンシャル・オイルは体と魂の健康に重宝されて来ました。歴史の表舞台では、大流行した時もあれば、全く忘れさられた時もあります。でも、どこかで誰かが、ずっとこの伝統を守り抜いて現代に伝えています。
イシス学院のアロマテラピーは、エジプト伝来の技術、つまり錬金術として、古代の伝統を伝えています。
アロマテラピー初級・中級:節制コース |