Q.去年、友人に誘われるままに、付き合いでゴルフ教室に通い始めた。Kさんは運動好きだったのでやることに抵抗はなかったが、誘われなかったら絶対に縁のなかったスポーツである。始めた当初は、分けがわからず緊張しすぎて筋肉痛、やがて、少しずつ慣れ、最近は健康にずいぶん役立っていることが体感できる。実際にやってみると、奥が深い。やればそれなりの面白さもある。でも、いつも誘われて行くだけなので、誘ってくれる友人のように思い切り楽しんで盛り上がれない。このままだとなんとなくやるだけで、気持ちがついていかなくなりそうだ。自分の気持ちをリセットするため、タロットを展開することにした。(T・Kさん 50代 東京)
A.
(1)現状
現状 |
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初心者マークのKさんだ。技術は未熟で下手。実際、教室で教えられた最低限のことはするが、自分から興味を持って積極的に習得するということがない。その気になれば、雑誌でもテレビでも、ゴルフの面白さを伝えるものはいくらでも見つかるのに、それもしないので自分の中から積極性を引き出せないでいる。逆向きでカードが出るのは当然だと思う。
(2)経緯
経緯 |
現状 |
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経緯には「斎宮」。ゴルフ教室で教えを受けるKさん。誘われて始めたことであったかもしれないが、Kさんにとって、ゴルフとの出会いはよかったようだ。やり始めてみて、肉体面だけでなく精神面でも気づきが多く、以前キャディをしたことがある人から聞いていた、「ゴルフはメンタルなスポーツ」という言葉に納得したという。教室の先生も「ゴルフは世界で一番難しいスポーツ」が口癖で、先生の言葉を実感しながら素直に学んできたのだ。
(3)展望
展望は「星」が出た。すべてがゆったりとして調和に満ち溢れている。現状は気持ちの乗りがいまひとつだが、展望は明るい。美しい自然の中でゴルフをし、自然もゴルフも堪能できれば、気持ちだって盛り上がるだろう。こんな展望が待っているなら、今の自分を変えたほうがいいと思える。空には星が輝いているので、趣味であっても自分なりの目指す目標を持つと、楽しくできそうだ。
(4)
現状の対策カードは「宙吊り」。逆さになっている。今までのやり方を逆にするのはどうだろう。今まで、Kさんは誘ってもらう側で、自分から何かを提案したことがなかった。これからは、気に入ったゴルフコースを自分で探し、自分から友人を誘ってみる。今までは漫然とクラブを振るだけだったが、飛距離やスコアを記録してみる。少しは雑誌やテレビで、一流の人たちの美しいフォームを見て、自分のイメージを膨らましてみる。関心を積極的に向けることで、ゴルフをすることへの気持ちは変わる。
(5)
「斎宮」の視線の先に出たのは「愚者」である。まさにゴルフをする人のいでたちだ。クラブを持ってキャリーバッグを担いでいる。でも、この愚者は友人で、Kさんは犬の方だろう。誘われるままに友人にくっついて始めたから。これも正立なので、誘いに乗って一緒にやり始めたのは、Kさんにとってよかったのだ。そうでなかったら、新しい世界を知ることもなかっただろう。
バックナンバー
第84回 所有する空室の不動産物件を借りたいという人との話をすすめてよいだろうか(2009年1月25日号掲載)
第83回 職場での販売コンテストで賞を獲得するためのアドバイス(2009年1月10日号掲載)
第82回 会社のプロジェクトを軌道に乗せるためのアドバイス(2008年12月25日号掲載)