Q
Nさんは、ずっと仕事中心の人生を生きてきた。「結婚」の2文字が頭をかすめることもあったが、仕事で成果を出すことが面白くもあったので、将来の人生設計も、仕事を中心に考えていた。でも、マルセイユ・タロットに興味を持ち、学ぶにつれて、自分の人生を見つめ直すことが多くなり、結婚も真剣に考えるようになった。それから良縁を求めて動き始めたところ、知人が紹介してくれた方と意気投合し、なんと、とんとん拍子で結婚が決まったのである。今は新婚生活が少し落ち着き、Nさんは、また仕事のことを考える余裕も出てきた。結婚前は、長らくIT関連の仕事をしてきたので、今後はAI分野の勉強を深め、AIの講師などするのはどうかなどと考えている。そこで、結婚後の仕事を考えるに際して、タロットにも助言を仰ぎたいと思い、Nさんは、タロットを展開することにした。
S・Nさん 40代 神奈川
A
(1)現状
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①現状には「正義」が出た。Nさんは、天秤に注目して、「家庭」や「家族」という言葉がすぐに浮かんできた。今年は結婚し、家族ができた。天秤は、仕事と家庭生活とのバランスを示唆しているように見える。Nさんは、長らく、仕事人間で生きてきたので、バランスを大切にするということは、まず、夫との安定した信頼関係を維持することを優先し、義父を交えた家族の絆や家庭生活、親族との親交を大切にしながら、その上で、自分の仕事のことを考えなさいということだと気づいた。Nさんは、この気づきに深く納得するものがあった。
(2)経緯
| 経緯 |
現状 |
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②経緯に出たのは「皇帝」Rである。Nさんは、これまでの自分であると思った。経済的に自立しなければ!そのためにはバリバリ仕事をして、生活を安定させなければ!と、頑張ってきた自分を見る思いがした。その時は、結婚を考えないでもなかったが、交際相手もいなかったので、自分で自分の生活を支えていくつもりでいたのである。でも、カードは逆向きで、相当自分に無理を強いていたと、今ならわかる。
(3)展望
③展望は「審判」で、Nさんは、真っ先に、手を合わせている女性に目を留めた。この女性は。とてもゆったりとしていて、右側の天使に祈りを捧げる男性に温かい眼差しを向けている。Nさんには、家族をあらわすこの絵柄が、まさに尊敬できる素敵な男性に巡り合えたことを喜ぶ自分と、よき伴侶と結ばれたことの感謝を天に捧げる夫の姿を映し出しているように見えた。結婚前とは違う人生が始まったのだ。今後は、自分の人生設計も、自分だけでなく、夫や家族の存在を視野に入れる必要があると感じた。仕事を考えるのは、その後でいいのだろう。
(4)
④「皇帝」Rの対策カードは「神の家」である。Nさんは、建物の前で逆立ちをする人物に、「もっと足元の現実を見なさい。これまでの独身時代を卒業し、伴侶とともに生きる人生が始まったのですよ。」と、言われた気がした。仕事をすることは意義のあることではあるけれど、人生はもっとたくさんの要素で出来上がっている。仕事はその一部なのだから、自分の考え方を見直す必要があると思った。
アドバイスカードは「運命の輪」。Nさんは、大海を進む大きな輪を見て、家族と一緒に、新しい人生の旅を始めたことを噛みしめた。今、自分がすべきはこの流れに乗り、家族皆が円満に過ごしていけるようにすることだ。仕事をどうするかはこの流れの中で考えていけばよい。しばらくは、運命の波にゆだねようと思った。
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