Q
Yさんが住んでいるマンションでは、できた当初から住んでいる人たちが多いこともあって、お互いに和気あいあいとした雰囲気がある。その中で、Yさんが、比較的よく話をするのが、Fさんである。Fさんは、ご主人と一緒に仕事をしていたが、2年ほど前にご主人の持病が悪化し始め、仕事どころではなくなってしまった。やがて、ご主人は、通院が難しくなり、入院することに。落ち着くと退院、また悪くなると再入院を繰り返していたが、そのうちに有効な治療がなくなり、現在はホスピスのような施設にいる。Fさんは、ご主人が最初に入院した時は、しばらくすれば元の生活に戻れると信じていたので、何の心配もなく、すべてを前向きにとらえていた。ところが、ご主人が入退院を繰り返し、主治医の見解がだんだん否定的になるにつれ、Fさんの心には、動揺や不安、悲しみが重くのしかかり、Yさんにも、その思いを口にするようになった。Yさんは、Fさんの心中を思いやりながら、少しでも辛さが和らぎ、元気でいてほしいと願っている。そこで、何か自分にできそうなことはあるか、タロットに相談することにした。
S・Yさん 50代 東京
A
(1)現状
| 現状 |
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①現状に出たのは、「審判」である。Yさんには、天使が下にいる人たちを慰め、励ましているように見えた。まさに今、YさんがFさんにしていることである。Fさんが、自分を悲しみの世界に閉じ込めてしまわないよう、現状を俯瞰する目で捉え、明るさを失わないよう、Yさんは祈る思いで接している。カードは正立なので、「それでいいのですよ!」とタロットもYさんを後押ししているようだ。
(2)経緯
| 経緯 |
現状 |
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②経緯は「太陽」で、2人の人物はYさんとFさんである。2人は、性格的によく似ていて、お互いの職種も近く、年齢はYさんが少し年上であることから、左の人物がFさんで、右の人物がYさんであろう。Yさんが話の聞き役、励まし役である様子が、絵柄によくあらわれている。カードは正立で、Yさんは、それなりに自分の役割を果たすことができていたようで、ほっとした。
(3)展望
③展望は「仕事師」が出た。「仕事師」は、現状の「審判」に関心を向けているので、Yさんも、思いつくことがあれば、Yさんの方から働きかけるのがよさそうだ。Yさんは、テーブルに並ぶカップを見て、例えば、自分が愛用するアロマの小分けなどいいかもしれないと思った。
アドバイスカードは「月」である。カードに描かれる滴は、アロマオイルを示唆しているので、やはりアロマは有力な候補だ。アロマは、心が辛いとき、不安を和らげたり、心を落ち着かせたり、前向きな気持ちを取り戻したりするのに大いに役立つし、なじみやすい香りなら、Fさんも手に取りやすいのではないか。Yさんは、聞き役とアロマの利用なら、躊躇なくできそうに思えてきた。辛い時こそ、大切にしてきた隣人の力になりたい!
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