Q
M氏の地元では、地域の土地開発が計画されている。M氏は、その計画に直接の関わりはないが、仲介者を通して、口利きを依頼された。M氏は、長年地元の行政に携わり、地元の発展に貢献してきた実績がある。また最近では、両親から受け継いだ土地に集合住宅を建て、一戸を自宅、他を賃貸住宅とし、堅実な不動産経営をしているので、こんなM氏に関わってもらえれば、とても心強いと思われたのだろう。M氏は、積極的に関わるのがよいかどうか、心が決まらない。そこで、タロットに相談することにした。
K・M氏 50代 東京
A
(1)現状
| 現状 |
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①現状には「斎宮」が出た。M氏は、地域の開発に関わるか、関わらないでおくか、どうするのがいいか思案する自分であると思った。M氏は、地元に長く住んでいるので、その地域のことは、ある程度知っている。きっと地域の住民には、開発に向けていろいろな要望があるに違いない。だから、計画をまとめ上げる大変さも容易に想像がつく。そのためM氏は、すぐに快諾しないで、絵柄の人物のように、開発計画の資料を手にしながら、熟慮しようとしている。カードは正立なので、まずこのように資料を入念に見て、計画の概略を知ることはよいことだと言える。
(2)経緯
| 経緯 |
現状 |
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②経緯に出たのは「神の家」で、M氏は、絵柄の建物は、このほど建てた集合住宅をあらわしていると思った。M氏は、これを建てるに際してずいぶん苦労したシーンを思い浮かべ、我ながらよく頑張ってきたと、感慨深く思った。カードは正立で、M氏の頑張りを、天が祝福しているようにも感じられる。逆さになった人物は、M氏の集合住宅の完成を見て、やり遂げたM氏の実行力に感動したのかもしれない。M氏は、絵柄を見つめながら、集合住宅を建てた経緯が、この度の口利きの依頼につながったのかもしれないと思った。
(3)展望
③展望は「月」Rである。カードは逆向きで、色の違う犬が吠え合っている様子から、地域の開発の話し合いは、各人それぞれの言い分がまとまらず難航しそうなことがわかる。円満にまとまらなければ、計画はスムーズに進まず、開発に支障を来たすかもしれないし、後々地域の人々にしこりを残すことになってしまうかもしれない。
(4)
④「月」Rの対策カードは「世界」が出た。M氏には、絵柄のメッセージがすぐにわかった。中央に立つ人物がM氏本人で、四隅にいるのが、開発に関わる地域の人々だ。皆それぞれの立場に応じた言い分を持っているので、円満にまとめる役割を、M氏に託してきたのだと思った。ずっと地元に住み、福祉分野で貢献してきたM氏なら、ぴったりだと思われたのだろう。絵柄を見て、M氏は、依頼を引き受けてみようと思った。
(5)
⑤「世界」の注目カードは「13」である。この人物は、鎌を持って、話し合いで出される様々な意見を整理しながら、全体にとって何が重要か、何を優先すべきかを明確にしている。この人物の背骨は麦の穂として描かれていることから、M氏がしっかりこの役割を引き受けるなら、非常に実りある話し合いになるだろう。皆の賛同が得られる開発計画なら、スムーズに進めていけるに違いない。
アドバイスカードは「節制」。M氏は、二つの壺を巧みに操る節制の天使の役割を託されている。この天使のように、皆の意見を漏らすことなく聞き、調整し、円満にまとめていく役である。大変さもあるだろうが、せっかくの依頼に精一杯応えてみようと心を固めた。
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