Q
Sさんは、絵画や彫刻を見るのが好きで、若い頃は、海外旅行に出かけた際、本物を間近で見て、その迫力に圧倒されたり、その地でしか知られていない作品に感動したりすることが何度もあって、心の中にはその頃の思い出がたくさんある。でも、年を重ね仕事が忙しくなってからは、国内の展覧会や画集で鑑賞するにとどまっている。インターネットを利用することも増え、つい最近も、ふだんあまり取り上げられることのない南欧地域の、中世の作品を集めた画集を見つけた。紹介ページを見るなり、すぐに気に入って、購入したいと思った。ところが、画集の値段や送料など確認していくうちに、以前とは比べ物にならないほど高額になることがわかり、即決できなくなってしまった。素晴らしいものを見つけ、手元に置けばどれだけ啓発されることか、想像するだけで心はときめくが、現実の出費は、ずしりとのしかかる。経済力があるわけでもない今の自分は、どうするのがいいか迷っている。そこで、タロットに相談することにした。
N・Sさん 50代 東京
A
(1)現状
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①現状には、「世界」が逆向きで出た。昨今は、海外から何かを買おうとすれば、以前では考えられないような値段にびっくりすることが多い。配送料も一気に高くなり、しかも円安が続いているので、気軽に注文することをためらってしまう。Sさんは、中央の人物を取り囲むリースが、自分を萎縮させるいくつもの制約のように感じられ、その中で迷っている自分であると思った。
(2)経緯
| 経緯 |
現状 |
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②経緯は「愚者」である。Sさんは、愚者の生き生きした視線を見て、素敵な絵画や彫刻を見つけた時の自分であると思った。この度、ネットで画集を見つけた時も同じである。その場で紹介されているのは代表的な一部の作品だけであるが、素朴ながら何とも言えない魅力を感じさせる。カードは正立なので、きっと自分にぴったりの作品集なのだろう。
(3)展望
③展望に出たのは「月」で、動物たちが月を見上げる様子に注目した。夜空に輝く月を見ていると、幻想的な気持ちになるが、動物たちは、そうした幻想的な世界に憧れ、もっとその世界を味わうとしているように見える。自分の憧れるものに触れると、心は大いに刺激を受け、感性が磨かれそうだ。
(4)
④「世界」Rの対策カードは「13」が出た。Sさんは、大きな鎌を見て、自分の中にある思いや言い分を整理して、最も大切にすべきこととそうでないことを見極め、些細な事柄は断ち切る必要があると思った。画集を購入したいと思ったのは、たんなる道楽ではないし、手元に置けば、丁寧に扱い、折に触れて鑑賞することになると想像できた。Sさんは、心を整理していくうちに、迷いが消えていった。思い切って購入しようと思った。
(5)
⑤「13」の注目カードは「皇帝」で、現実に実行する人の姿をあらわしている。「13」と「皇帝」は、麦の穂で親縁しているので、この画集を手に入れることは、自分によき実りをもたらしてくれそうだ。自分の精神生活に豊かさが加われば、自分の現実の生活にも影響が及んでいくだろう。
アドバイスカードは「星」である。このカードには、天には星がきらきら輝き、自然が豊かで、きれいな水も豊かに流れる光景が描かれている。新しく購入を決めた画集は、自分にとって星のような存在になるかもしれない。あるいは、心を清め、潤し、癒す水のような存在、自分の心の成長を促す存在になるかもしれない。費用がかさむことになるが、よき機会にしようと思った。
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