Q.若い時に5年間英国に留学経験のあるHさんは、得意の語学を活かし国際的な仕事をしてきた。それなりに恵まれた職場で働いてきたが、世界的な不況以来、Hさんの職場にも余波は及び、時間カット、賃金カットで厳しい状況にある。そんな中、先日、ベトナムで働く友人に会いに行ったところ、非常に活気に満ちていい感触を得たという。友人は、「こちらで働いたらどう?」と熱心に声をかけてくれる。確かに今の職場は、これからもっと大変になりそうだ。でも、海外へ行くのも大きな決断だ。どうしたらいいかということで、タロットの智慧を借りることにした。(H・Kさん、30代 東京)
A.(1)現状
現状 |
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本当にベトナムで仕事をする決断をして行くのか? 現実問題として考えたとき、すぐ実行とはいかないHさんの姿が出ている。遊びに行ったベトナムの感触はよかったかもしれない。でも観光で行くのと、現地で腰をすえて仕事をするのは全く違うことである。そのあたりの状況も影響して、「皇帝」が逆向きなのかもしれない。
(2) 経緯
経緯 |
現状 |
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広くコミュニケーションを表す「審判」が逆向きである。友人に会いに行ったときには楽しさだけで、仕事を前提とした話はしなかった。情報収集もしなかったし、実際にすぐ就ける仕事があるのか、はっきりしていなかった。この点が問題であるとカードは語る。
(3)展望
展望の「愚者」も逆向きである。新しい世界へ一歩踏み出せない。将来へ向けての目標が自分の中で見えず、一歩踏み出せないこともあろう。
(4)
現状の対策カードは「太陽」。友人がHさんを出迎えている。友人の待つところへ行ってはどうかとのアドバイスである。
(5)
経緯「審判」Rの対策カード「斎宮」は、調べ物をしている。そうだ、問題点は情報不足だった。現地のことをもう少し調べる必要がある。
(6)
「斎宮」の注目カードは「月」である。なんと現地は「月」のイメージにそっくりのところだという。「斎宮」カードとあわせて読むと、やはり現地のことをよく調べるのがよさそうだ。
(7)
展望「愚者」Rの対策カードは「力」が出た。勇気を持って思い切って一歩踏み出した方がよいと示唆する。
(8)
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経緯 |
現状 |
展望 |
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(6) |
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(8) |
「力」の注目カードは、「運命の輪」となった。「運命の輪」は海の上にあるから、海を渡って海外に赴き、そこで人生の次のステップを展開するとよいようだ。観光で行ったときの印象はとても良かったが、思い切って現地で仕事を始めれば、幸運の波に乗って人生が開ける可能性もある。時間と深く関わるカードなので、期限付きで行くのも一案である。海外での仕事をすることで、Hさんの人生の流れも変わり、そうした経験が将来設計をする上で大きく役立つだろう。
このリーディングのメッセージはHさんの心に深く響いたようだ。すぐ必要な情報を調べ, 程なくしてベトナム行きを決めた。リーディングケースが発表される頃には現地入りとのこと。タロットの智慧がHさんの人生の追い風となったのだ。Hさんの発展を祈りたい。
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