Q.遠距離恋愛のNさんは、最近彼から連絡がなく落ち着かない。彼は仕事が忙しく、またプライベートでも深刻な問題を抱えていて、自由がきかない。Nさんはそんな彼の事情を十分理解しているつもりだが、遠隔地に住むゆえに、頭では分かっていても心はつい揺れ動いてしまう。ずっと待ち続けるべきか、自分から行動をとるべきか、タロットに尋ねることにした。(M・Nさん 30代 東京)
A.
(1)
現状 |
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「戦車」が逆向きで出た。進展していないことに対するNさんの焦りがにじみ出ている。二人の関係がうまくいくことを願いながら、気持ちばかりが空回りしているようだ。
(2)
経緯 |
現状 |
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経緯も「世界」Rだ。二人の関係が完成し、ゴールインすることを願うNさん。そして周囲から祝福を受けられたらどんなに素敵だろうと思う。でも、それは叶わない。そうしたくてもできない彼の状況を考えると、「世界」が逆向きで出ているのも理解できる。
Nさんから見れば、喜びで踊りたくても踊れない「世界」は自分であり、白馬の騎士であろうとしながらなれない「戦車」は彼である。Nさんはそんな彼を見つめるが、彼は別の方向を見つめている。彼は自分の抱える問題を解決するために必死で、Nさんの気持ちに応える余裕がないようだ。
(3)
展望は「正義」となった。二人の関係はバランスがとれ、Nさんも「正義」の女神のように冷静さを取り戻せそうである。揺るぎない面持ちで大きな剣を持つ姿は、二人の関係に強い確信を持ち、困難があってもいちいち取り乱さず、気持ちを貫こうとするNさんの姿と重なる。
(4)
現状の対策カードは「仕事師」である。「仕事師」は手に何かを持ち、耳元に近づけようとしている。彼のことが気がかりなNさんには、これはどう見ても携帯電話に見える。何もしないでじっと連絡を待つより自分から動きなさいというカードが語りかける。
(5)
「仕事師」の注目カード兼「世界」Rの対策カードは「月」。二頭の犬が向き合って口を開けている。また、「月」は私たちの気持ちや感情と深く結び付いている。この象意からすれば、カードはNさんに自分の率直な気持ちを伝えることを強く勧めていることが分かる。淋しさを隠して、理屈っぽいことや気取ったことを言う必要はない。心の奥にある自分の本音を言葉にしたらよい。
カードを展開する前は、連絡がないのは自分への気持ちが薄れているから?などと勝手に思い込んで悲観的なことばかり考えていたが、カードを展開したおかげで妄想を退治できた。考えてみれば、彼とは電話はいつでもできる状況にある。もやもやが吹っ切れて、自分からかけてみよう!と気持は固まった。
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