Q.お金を賢く運用できる人になりたいと思って、Kさんはファイナンシャル・プランナーの勉強を始めた。投資の失敗を取り戻すべく、最初は意気込んでいたが、本を読んでも難解で、今ではほとんど挫折しかけている。はたして合格までやり抜くべきだろうか?(K・Kさん 40代 埼玉)
A.
(1)
現状 |
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いきなり「女帝」の逆向きである。このカードはファイナンシャル・プランナーでもあるので、まさにKさん(「女帝」)がファイナンシャル・プランナーの勉強を始めたはいいが壁にぶつかっていることをあらわしている。
(2)
経緯 |
現状 |
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経緯は「戦車」R。以前、投資にチャレンジしたことのあるKさん。滑り出しは上々だった。そのうちリーマン・ショックなどが重なったこともあり、瞬く間にマイナスに。アクセルを踏んで気持ちよく運転していたところに急ブレーキがかかったようなダメージを受けた。大損まではいかなかったが、手痛いマイナスである。家計の足しにするつもりだったのに・・・。
(3)
展望は「審判」が出た。明るい兆しが見える。復活をあらわすカードなので、今は難解で挫折しかかっているファイナンシャル・プランナーの勉強もいずれは再開し、合格を目指すのもよい。しかし、Kさんの一番の願いは、家族みんなが幸せであること、そのために賢明なお金の運用をすることであって、資格合格はあくまでも手段である。目的成就のための手段として活用するなら、合格までの勉強も活きるだろう。
(4)
「女帝」Rの対策カードは「星」となった。「星」は出せば出すほど溢れる無尽蔵の壺を抱え持つ。つまり、豊かになる術を自分の内側に持っているのが、「星」の女神だ。外から知識を入れることも必要だが、さらに一歩踏み込んで、自分の内側にあるはずの無尽蔵の壺の存在に気付き、まずその壺を開くことが先決だ。心が豊かな人のところには、何でも豊かに集まる。お金も潤ってくる。心が貧困であると真の豊かさはやってこない。
(5)
「星」の注目カード兼「戦車」Rの対策カードは、「宙吊り」である。「宙吊り」は不動のであるから、いったん立ち止まって、外に向けていた意識を自分の内側に向けてはどうかと読める。これまでの自分のやり方や考え方に対し、全く違った発想で取り組むと道が開けそうである。
豊かになろうとして知識を学ぶ人は多い。その知識で実際に豊かになる人は一握りだ。それをうまく活かせるかどうかは、私たちの心のあり方にかかっているからである。勉強で行き詰っていたKさんだが、究極の打開策は自分の中にあることの気づきは大きかったようだ。豊かなお金の使い手の第一歩として、自分の中にある無尽蔵の壺を開けることから取り組んでみようという気になった。
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