Q.ピアノを弾くのが大好きなSさん。ピアノを弾いていると喜びがこみ上げてきて、ストレスも嫌なことも全部忘れてしまう。ピアノはSさんのかけがえのない友人のような存在だ。実家にいたときは、ピアノのある生活で本当に幸せだった。でも、一人暮らしを始めてからは、ピアノから遠ざかるばかり。もう一台買うことは、経済的にも無理だし、置き場所がないことも分かっている。そんな折、実家に出入りする調律師から電子ピアノ購入の話が出た。安くしてくれると言う。Sさんが買える値段だった。電子ピアノなら場所を取らない。ヘッドフォンを使用するので防音対策も要らない。思い切ってボーナスで買おうか、・・どうしようか。決まらないときは、タロットの出番だ。(K・Sさん 20代 栃木)
A.
(1)
現状 |
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電子ピアノの性能と値段を調べるSさん。Sさんがほしいと思っている種類は性能がいいから高い。でも、なじみの調律師は値引きすると言ってくれたから、今度のボーナスで買えそうだ。「斎宮」は、預金通帳を見て何とかなると判断するSさんである。願ってもないせっかくの申し出なのだから受け入れたほうがいいという気持ちも読み取れる。
(2)
経緯 |
現状 |
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経緯は「力」。調律師から電子ピアノのことを聞いた時のSさんだ。Sさんのことをよく知る調律師はSさんの気持ちを汲み取って安くすると言ってくれたのかもしれない。それを聞いて、自分で払える金額!と思ったSさん。そう思った瞬間に、ピアノのある生活の楽しさに思いを巡らせ、一人暮らしの生活にも気持ちが弾んでくる。
(3)
展望は幻想の「月」が出た。一日の仕事が終わってから、大好きなピアノを弾く。非日常的な世界に浸るうちに一日の疲れもストレスも解消する。一番のリラックスタイムを持つことで、気持ちがほぐれ穏やかになれる。「月」には、建物が二つあるので、実家にピアノ、自宅に電子ピアノを置くのは良いアイデアに違いない。
3枚だけで終わった展開。あれほど迷っていたのに、心はすぐ決まった。今度のボーナスで、電子ピアノを買おう。
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