Q.M・OさんはOL生活を経て鍼灸師の道に進み、今年念願であった自分の治療院をスタートさせた。今は運営を軌道に乗せるべく奮闘中である。でも、Oさんは仕事一辺倒の人間ではない。学生時代から合唱が趣味で、愛好者の会にも所属している。練習に行った際に、最近目にしたのが合唱ツアーの参加募集のポスターだ。案内には、「来年の一月にパリのマドレーヌ寺院で、一緒にフォーレのレクイエムを歌いましょう。」とある。憧れのパリのマドレーヌ寺院、大好きな作曲家フォーレ、行きたい気持ちは募るばかり。でも、治療院を休みにしなければならない。一週間も休んで大丈夫だろうか。考えると不安ばかりが脳裏をかすめる。こんなときはタロットに相談するのが一番だ。(M・Oさん、埼玉、40代)
A.
(1)
現状 |
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合唱ツアーに参加したいが、すぐ申し込むことをためらうOさんである。寺院の中でフォーレの作品を合唱する至福のひと時を考えるだけで、心は湧き立つ。でも、心の中では「一週間も休んだら、お客さんが離れてしまうのではないか?旅費だってけっこうかかる。治療院もはじめて間もないときに、好きなことをやっていていいだろうか?・・・」とささやく自分がいて、旅行の計画が立てられない状況だ。
(2)
経緯 |
現状 |
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合唱ツアーの案内には、由緒あるマドレーヌ教会でのコンサート、合唱曲はフォーレのレクイエムとあった。フォーレは「レクイエム」を作曲したとき、最初に披露したのがマドレーヌ寺院であったという。であれば、マドレーヌ寺院でフォーレのレクイエムを歌うのは、伝統的にも意義深いことだ。教皇のカードはまさしくこの状況を表している。「女帝」Rは「教皇」を見ていることから、Oさんが本当に行きたがっていることが分かる。
(3)
展望は「力」が出た。状況を意のままにコントロールしているOさんだ。今は不安な考えが脳裏をよぎるかもしれないが、たとえ背伸びするような計画であってもOさんには十分やり遂げる力があることが分かる。
(4)
「女帝」Rの対策カードは「神の家」。マドレーヌ寺院だ。タロットはOさんに行くことを勧めている。教会の中で仲間と共に歌い上げるレクイエムは、Oさんの魂にも衝撃的な感動を与えるにちがいない。その体験は、Oさんの治療院での仕事にも活かされるだろう。今から半年もあるのだから早めに告知し、お客さんに支障を来たさないようすべきことを一つ一つやって行けば大丈夫だ。もちろん、合唱の練習も積み上げるとよい。
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「力」の視線カードは「太陽」となった。最高の吉兆カードである。思い切ってパリに行くことで、Oさんはすばらしい未来を作り上げて行くことが分かる。マドレーヌ寺院での体験がOさんの魂の統合を促し、ますます美しく輝くようになるだろう。そしてそれは治療で訪れるお客さんにも喜ばしいことであると、カードは語る。
以上の明快な展開で、Oさんの不安は消えた。思い切って行くことがベストの決断であることを確信できたのだ。
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