Q.若くして接客業で成功を収めてきたKさん。華やかな業界で顧客からの人気も高く、やりがいのある仕事であったが、頑張りすぎたせいか体調を崩し休養を余儀なくされるにいたった。体がフラフラの状態だったころ、たまたま入った書店で手に取ったヒーリングの本。読み進めるうちに大いに共感し、ここからKさんの探求の旅が始まった。本の著者が主催するヒーリングスクールに通い始めたのである。はじめは自分のための勉強であったが、いつの間にか学ぶ側から仕事として取り組む道が開けていった。今年の一月より、このスクールの日本国内のオーガナイザーと個人向けのカウンセリングを行っている。2つの仕事をこなす日々だが、どうも両立がうまくいかない。無理に両立を目指すより、自分の力を発揮しやすいオーガナイザーの仕事に絞ったほうがいいのでは・・・と心が揺れている。そこでタロットに相談することにした。(H・Kさん
東京 30代)
A.
(1)
現状 |
|
ライオンの扱いにてこずる「力」Rの少女は、まるで今のKさんそのものだ。Kさんによれば、オーガナイザーの仕事はやっていて本当に楽しくやる気もどんどん湧いてくるのに、1対1の個人カウンセリングのほうはやらなければ!と半ば義務感でやっているので、気が重いという。2つの仕事に対しての気持ちにこれだけの温度差があるのだから、両立がうまくいかないのは当然だ。また、こんな状況では自分の力も十分発揮できないから、なんとかしなくてはならない。
(2)
経緯 |
現状 |
|
|
探求の旅を続けてきたKさんだ。自分の見つけたヒーリングスクールに通い、じっくり学び魂の成長に必要な智慧を吸収してきた。お蔭で心身は回復し、今度は自分が人の心を照らそうと思うに至ったKさんの姿がよく表れている。正立なので、Kさんの辿ってきたこれまでの道のりは、Kさんにとって正解であった。
(3)
展望は「神の家」である。大きな建物はヒーリングスクールを表している。Kさんがオーガナイザーの仕事を精力的にこなすことで日本での基盤がしっかりし、組織としても出来上がっていく状況が読み取れる。また、Kさんは、これまでこの仕事を賛同者とともにやってきたが、本格的にやるには一個人としてではなく法人化の必要性も感じていたところだった。「神の家」を見て、いずれ組織的に取り組むことも視野に入れようと納得。
(4)
「力」Rの対策カードは「XIII」。現状を打開するために大きく変える必要がある。あれもこれもやろうとして自分の手に余るなら思い切って削ぎ落とし、仕事を絞ったほうがよいと勧める。オーガナイザーの仕事に絞ろう。Kさんは自分でもうすうす感じていただけに、「13」が出て、やはり考えていた通りでいいのだと、気持ちが軽くなった。
(5)
(6)
「女帝」の注目カードは「戦車」になった。自分に自信を持って力強く前進する姿である。自分のアイデアを活かした計画を達成できるよう全力で取り組むとよい。
(7)
「隠者」の注目カードは「愚者」が出た。体調を崩したことが自分の内面に目を向けるきっかけになったKさん。自分が求めていたのは魂の成長であったことに気づき、以前とは全く違う新しい世界への第一歩を踏み出したのだった。
明快な展開となって、Kさんの心はすっきりとした。展開全体がKさんが考えていたことを後押しするような内容になったため、Kさんは自分の信じる道を行くのにタロットから大きな勇気をもらうことができた。
前のケーススタディへ