Q.Mさんの友人は賃貸用の不動産を所有している。もともと一つの建物であったが、賃貸物件として広すぎるという周囲の助言もあって、半分に分割して二つの物件にし、それぞれを別のテナントに貸してきたという。その契約期間ももうすぐ終わる。今後のことを考えるMさんの友人は、もともと一つの建物であったのだから、これを機に一つの物件に戻し貸し出したいと思っている。タロットのアドバイスはどうだろうか。(M・Nさん 栃木 70代)
A.
(1)
現状 |
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壺から壺へ一滴もこぼすことなく水を移し替える「節制」の天使は、Mさんの友人である。賃貸物件のオーナーとして無駄をなくし、効率よく不動産を運用していきたいというオーナーの意向がよくあらわれている。
(2)
経緯 |
現状 |
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「星」Rは、もともと一つの建物をわざわざ二つに分けて、それぞれ別のテナントに貸し出してきたこれまでの状況である。逆向きなので、運用の仕方としては問題であったことがわかる。カードからは水がどんどん流れ続ける二つの壷が目を引く。Mさんの友人によれば、二つのテナントにするにあたって、一つの水道口から水を供給するようにしたので、水廻りの整備や水道代の配分などで苦労があったという。また、日当たりや駐車場の確保、立地条件による家賃の設定など、想定外の問題で大変だったらしい。
(3)
展望は「恋人」。賃貸物件の交渉がスムーズに進む絵柄である。仲介業者や借り手とのやりとりもうまくいくことがわかる。オーナー、借り手、仲介業者の三者それぞれにとって満足のいく交渉ができることを示唆するカードだ。
(4)
「星」Rの対策カードは「太陽」が出た。「太陽」カードでは、二人の人物が手を取り合って一体となっている。課題カードの「星」の二つの壷がそれぞれに流れているのと対照的である。カードを見れば、対策はもう一目瞭然。Mさんの友人が考えている通り、以前のように一つの物件として貸し出すことを勧めている。
4枚のカードのうち3枚に水の象意があらわれているが、一番苦労した水の供給もこれで解消するだろう。オーナーの意向を後押しする展開となり、Mさんの友人も自信を持って業者に自分の方針を伝えることができるようになった。
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