Q.イタリア人男性と結婚したAさん。仕事の都合で今もご主人はイタリアに住んでいるが、近々一緒に日本に住むことになっている。ご主人は日本の田舎暮らしに憧れているとのことで、Aさんは東京の実家に住みながらぴったりの新居を見つけ、着々と新生活の準備を進めている。冒険好きのご主人は一箇所に定住する気持ちはなく日本の田舎暮らしも2年間の予定である。結婚するときに、「旅行で一ヶ月くらい家を空けても大丈夫よ」と理解を示したAさんだが、つい最近、まだイタリアにいるご主人とテレビ電話で話した際、「来年の夏には3週間ほどブラジルへ行きたい。」と言い出したという。Aさんは気乗りがしない。どうしたらよいだろうか。(M・Aさん
東京 20代)
A.
(1)
現状 |
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まだ日本にも来ていないのに、冒険好きのご主人はじっとしていられないのだろう。今回のブラジル旅行もアマゾン川流域のスリル満点の冒険を楽しみたいとのこと。お金の使い方もライフスタイルも、自分で言い出したらきかない。母親の愛情をたっぷり受けて育った末っ子のご主人。カードが逆向きで出ているので、ちょっぴりわがまま、ワンマンなところがあるようだ。。
(2)
経緯 |
現状 |
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女帝はAさんだ。ご主人の意向を受けて新居を見つけ、計画的に新生活の準備をしてきたAさんだ。妻の役割をしっかり果たしている。「女帝」が「皇帝」Rを背後から見つめる。ご主人の性格はわかってはいるものの、突然自分のやりたいことを言い出すご主人のわがままを持て余しているAさんの様子がよくあらわれている。「皇帝」Rの視線は未来に向かっているので、ご主人はAさんがどう思っているかなどお構いなしで、心はアマゾンの冒険のことで一杯のようだ。
(3)
展望は「斎宮」である。Aさんはご主人と対照的で、好奇心から旅行にでかけることはあまり好きではないが、ブラジル旅行に気乗りしない最大の理由は、お金の問題である。今回も新居を整えるのにずいぶんかかった。来年の夏に3週間も行くとなれば、まとまったお金が必要になる。多額の出費が続けば家計がやりくりできなくなる。「斎宮」は家計をしっかりチェックする姿である。預金通帳を見て経済的に破綻のない楽しみ方をすることだ。
(4)
「皇帝」Rの対策カードは「星」が出た。日本での新居は自然豊かな丹沢に決めたAさん。ご主人が日本に移り住むのはこれからだ。丹沢に住み始めたら、Aさんは率先して美しい日本の自然の中へご主人を連れ出すとよい。緑豊かな木々、鳥のさえずり、きれいな湖など、日本の田舎暮らしに憧れていたご主人が十分堪能できるようにしてあげるとよいだろう。
(5)
「星」の注目カードは「太陽」。さんさんと輝く太陽のもとで仲良く手を取り合うのはAさんとご主人である。太陽は日の丸を想起させ、日の丸は日本の国旗である。そして二人はレンガの内側にいることから、日本を満喫している姿と読める。また、カードは、真夏の太陽のもとで水遊びをする水着姿の二人でもある。
実際に日本に住み始めたら、ご主人は想像以上のワクワク生活を体験するのではないだろうか。丹沢近辺にはご主人を魅了するところがたくさんある。日本に来る前から先のことをうんぬんするのではなく、まずは美しい日本の自然を二人で味わうことから始めることだ。その御膳立てをするのはもちろんAさん。
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