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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代エジプトの叡智を学ぶ魂の学校です。

ケーススタディ 144

最新のケーススタディ 2011年7月25日号 掲載

Q.アメリカに一年、語学留学していたKさんの次男が今年5月に一時帰国した。予定では、8月の半ばには再渡米して、本格的に英語の勉強をすることになっていた。ところが、家で暇そうにしていた次男に、長男がドラマのエキストラ募集のチラシを持ち帰って短期のアルバイトを勧めたことから、事態は一変する。エキストラのアルバイトで撮影現場に通い始めて2週間後、次男は、突然「俺は俳優になる!」と言い出した。「撮影現場の役者を間近で見て、俺もできると思った。俺は俳優で成功するんだ!」とまくし立てる。確かに次男は、小さい時から学芸会などで役を演じたりすることが多く、「大きくなったら俳優になりたい」とか「芸能界へ行きたい」と言っていたので、分からないでもない。次男の性格を知るKさんは、いったんは次男の言い分を認め、「そこまで俳優になりたいのなら、まず必要な勉強ができる学校を自分で探して来なさい。」と言い渡したのである。日々次男と格闘するKさんの心は穏やかでない。親としてどう接したらよいか、タロットにアドバイスを求めることにした。(H・Kさん 40代 東京)

A.
(1)
現状
 
8月の再渡米を前に、突然「俳優になりたい!」と言い出したKさんの次男である。ドラマの撮影現場に行くうちに、小さい頃からの夢が一気に膨らんでしまったのだろう。撮影現場の役者を見て自分の演技に自信の火がつき、白昼夢に酔いしれている。強硬に反対するKさんが、一転して次男の言い分を認めたことで、逆に「えっ、やっていいの?」と拍子抜けし、俳優になるための学校探しで右往左往する姿も垣間見える。

(2)
 経緯 現状
   
経緯は「星」Rが出た。「星」Rは、もちろんKさんだ。次男は何かと手のかかる子供だった。口では大きなことを言うが、いざとなると自分で決められない、実行が伴わない。だからその都度、Kさんが世話を焼き、次男は母親Kさんの大きな尽力のおかげで何とかやって来られた。母親として子育てに全力投入して来たKさんであるが、「星」の逆向きを見て、手を掛け過ぎたかもしれないと思い至った。この度のこともそうだ。次男の性格を知り尽くしているKさんは、次男のためを思って「俳優の道」に反対した。しかし、19歳になる息子に手を出し過ぎるのは、愛情過多で問題なのだ。Kさんは、これが自分の課題なのだと痛感する。

(3)
 経緯 現状  展望
   
展望は「仕事師」。Kさんの次男が、未熟ながらも自分の足で立ち、自分のやりたいことをやり始める姿である。今までは、漠然とした夢はあっても明確でなかったために、自分から動き出すことはなかった。でも、「仕事師」は進むべき道がわかって、自分の意志で開始する若者。これこそ、Kさんが願っている次男の将来像である。このカードが展望に出ているのだから、将来は明るい。

(4)
 経緯 現状  展望
   
   (4)   
現状の対策カードは「宙吊り」となった。次男のやることは心配でたまらないKさんだが、踏みとどまって手を出さずに、見守ることだ。俳優への道も学校探しも苦戦していれば、つい口を挟みたくなるだろうが、次男を自立させなければならない。Kさんに子離れする時が来ている。子育ての仕上げの時でもある。そのためには手は後ろにどっしり構えて、じっと見守ること。

(5)
 経緯 現状  展望
     
     
  (5)   (4)   
経緯の対策カードは、「正義」。「星」Rとは対照的である。愛情過多にならず、世話を焼き過ぎず、冷静に判断して、言うべきを言い、すべきことをきっちり行う。情で反応してはならない。次男からすると、勝手が違って冷たいと感じるかもしれない。でも、Kさんがそうしないと、次男はKさんの優しさをいつまでも当てにして自立できなくなってしまうだろう。俳優への道を模索する次男に対して、「正義」のように接することが必要である。

Kさんは展開を見て、自分が子離れの時期にいることに気づいた。そして、次男もそうだ。親離れする時期なのだ。一人前の大人になることを見届けること、たとえ本人がへまばかりして歯がゆくても。Kさんはタロットからのメッセージを心に刻みつけた。 

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