本文へスキップ

イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代エジプトの叡智を学ぶ魂の学校です。

ケーススタディ 147

最新のケーススタディ 2011年9月10日号 掲載

Q.Yさんの娘さんは現在25歳である。3年前に自ら希望した大手アパレルに総合職として就職し、バリバリ仕事をこなしてきた。就職先を見つけることが難しい時代にあって、好きな仕事に就けたことの幸いを家族はみんな喜んでいた。ところが最近、突然、「会社を辞めてデザイナーの専門学校に行きたい。学費は自分で出すから。」と、母親であるYさんに切り出した。祖母は孫の考えることが理解できず、父親はまだ娘の決意を何も知らない。Yさんも最初は驚いたが、娘の性格からすれば本気であることがわかる。そこで、「分かったわ。できるだけ応援するからね。」と応じた。新しい世界に挑戦しようとする娘に親としてどう接するのがよいか、タロットに聞くことにした。(E・Yさん 40代 神奈川)

A.
(1)
現状
 
新たな夢に向かって一歩踏み出そうとしている娘さんである。近年のアパレル業界の就職事情は厳しい。せっかくの会社を辞めてしまうと、次に就職先を見つけるのは、大学卒業時以上に大変だ。それが分かっていて、学費を自分で工面してまで専門学校に行くと決めた本人はよほどの覚悟があってのことだろう。Yさんは正立で出た「愚者」を見て、娘さんの挑戦が一時的な出来心でないことを確信する。 

(2)
 経緯 現状
   
経緯は「月」Rである。自分の希望通りの人生を生き、順風満帆であると周囲の者は思い込んでいたが、本人の心の中は悶々としていたことがわかる。会社訪問をし、自分なりに描いていた仕事像と現実のギャップが大きかったのかもしれない。また、現場の仕事をこなすうちに、自分の夢が変わっていったのかもしれない。いずれにしても、先が見えない中で会社にとどまり続けることは、ますます暗闇の方へ進んでいくように感じていたのだろう。決して弱音を吐かなかったが、実は「このままではまずい、何とかしなければ!」と、密かに苦しんでいたのだ。 

(3)
 経緯 現状  展望
   
展望は「審判」Rが出た。本人が行く予定をしている専門学校は、服飾では名門であり、今まで多くの有名デザイナーを輩出している。アパレル業界でも定評がある。その分、授業は非常に厳しく、途中脱落者も多い。本人は思うところがあって、「デザイナーになる!」と宣言して入学するものの、入学すれば授業についていくのも大変で、すぐに「これこそが私の天職、やはり間違っていなかった。」と断言できるには至らなそうだ。天使の呼びかけに気づき呼応する、つまり自分の天職に目覚める「審判」が逆向きで出ているから、困難が伴うことが予想される。デザイナーになることが思っていたほど簡単ではないことも思い知らされるだろう。 

(4)
 経緯 現状  展望
     
     
  (4)  
経緯の対策カードは「隠者」。「隠者」は灯りを掲げ、暗闇の中で進むべき道を照らす。母親であるYさんの出番だ。娘さんから最初に相談されたのもYさんだ。希望通りの就職をしておきながら、辞めたいといった相談は、身近な者にもしにくいものであるが、母親なら理解してくれると思っての相談だったに違いない。Yさんは良き相談役に徹することだ。Yさんがしっかり娘さんを受け止め、娘さんが光を見て進めるようにしてあげるとよい。 

(5)
   経緯 現状  展望
       
       
  (5)  (4)  
「隠者」の注目カードは「13」、新しく出直そうとしている娘さんである。悶々としたまま続けることをよしとせず、思い切ってリセットしようとする娘さんの決意は、一時的に身も細る辛い状況を作り出すかもしれないが、背骨の麦の穂が示唆するように、豊かな実りをもたらしてくれるであろう。そのためにも、Yさんは娘さんの変容を見守り、導く「隠者」のような存在でいる必要がある。 

(6)
   経緯 現状  展望
       
       
  (5)  (4)    (6) 
「審判」Rの対策カードは「世界」である。「世界」の中央に立つ人物は、広い視野に立って世界を見渡し、楽しそうに踊っている。専門学校に入ってからも、なかなか迷路から抜け出せず、苦労が予想される娘さんに、人生も仕事も自分らしく生き生きと喜びを感じられることが大切であると気づかせてあげることも、Yさんの役割であろう。

(7)
   経緯 現状  展望
       
       
  (5)  (4) (7)   (6) 
「世界」の注目カードは「仕事師」となった。仕事をする娘さんである。やればやるほど楽しく、やる気が出てくる仕事をすることが、娘さんの願うところだ。娘さんはまだ25歳。これからの人生のほうがずっと長い。「仕事師」が「隠者」をちらりと見つめている。娘さんは母親のYさんを頼りにしているようだ。Yさんは、人生の先輩として悠然とし、人生をよりよく生きるための智慧で、娘さんを支える存在になることができる。 

子供のことになると、母親はつい感情的に反応しがちだが、タロットを展開することで、Yさんは冷静になれた。娘さんの挑戦を賢者のようにサポートしていくつもりでいる。

前のケーススタディへ

バックナンバー

第146回 苦痛である仕事の懇親会参加について(2011年8月25日号掲載)
第145回 会社人生に一区切りつけた自分の今後のあり方について(2011年8月10日号掲載)
第144回 突然、『俳優になりたい』と言い出した息子へどう接したらいいか(2011年7月25日号掲載)
第143回 肩凝り解消法について(2011年7月10日号掲載)
第142回 自炊することで生活はどう変わるだろうか(2011年6月25日号掲載)
第141回 妊娠中の、癒しに関わる講座受講について(2011年6月10日号掲載)
第140回 人脈づくりの方法としてフェイスブックへ登録することについて(2011年5月25日号掲載)
第139回 自分らしさを発揮してのびのびと仕事をしたいがどうしたらいいか(2011年5月10日号掲載)
第138回 おつきあいしている彼との結婚について(2011年4月25日号掲載)
第137回 仕事を無事完了させるためのアドバイス(2011年4月10日号掲載)
第136回 熟年離婚を考えていた夫と向き合うためのアドバイス(2011年3月25日号掲載)
第135回 闘病後、新たにチャレンジする仕事について(2011年3月10日号掲載)
第134回 派遣先での異動の話を引き受けてもいいだろうか(2011年2月25日号掲載)
第133回 大学を辞めて声優の道を志したい(2011年2月10日号掲載)
第132回 自分の年齢をおつきあいしている年下の彼に話した方がいいだろうか(2011年1月25日号掲載)
第131回 年明け早々の急な海外出張を無事にやり遂げることができるか(2011年1月10日号掲載)
第130回 冒険好きで一箇所に定住する気持ちがない結婚相手について(2010年12月25日号掲載)
第129回 友人が所有している不動産物件について(2010年12月10日号掲載)
第128回 2つの仕事を両立するより1つに絞った方がいいか(2010年11月25日号掲載)
第127回 新たに始めるスポーツは何がいいか(2010年11月10日号掲載)
第126回 売上が落ちている店舗の現状を打開するためにはどうしたらいいか(2010年10月25日号掲載)
第125回 仕事が忙しい中、妻と旅に出てリセットしたい(2010年10月10日号掲載)
第124回 ボランティアでの仕事の手伝いを引き受けた方がいいか(2010年9月25日号掲載)
第123回 海外に住む忙しい恋人と今年中に会えるだろうか(2010年9月10日号掲載)
第122回 離れて暮らす高齢の父との旅行について(2010年8月25日号掲載)
第121回 デザイナーとして会社で自分のセンスを発揮した仕事をするためには(2010年8月10日号掲載)
第120回 治療院を一週間休みにして趣味のために合唱ツアーに参加したい(2010年7月25日号掲載)
第119回 定年退職した父の気晴らしに犬を飼うというアイディアについて(2010年7月10日号掲載)
第118回 スケジュールを調整して尊敬する師の講演会に参加した方がいいか(2010年6月25日号掲載)
第117回 決めかねている電子ピアノ購入について(2010年6月10日号掲載)
第116回 海外在住のつきあい始めて間もない男性に対する気持ちの整理(2010年5月25日号掲載)
第115回 挫折しかけているファイナンシャル・プランナー試験について(2010年5月10日号掲載)
第114回 運営しているヒーリング教室の運営方針について(2010年4月25日号掲載)
第113回 新たにヒーリングワークショップを開催するにあたってのアドバイス(2010年4月10日号掲載)
第112回 遠距離恋愛の彼に対して自分から連絡を取るべきか(2010年3月25日号掲載)
第111回 ゴルフ店の業種替えを考えているが、この方向でいいのだろうか(2010年3月10日号掲載)
第110回 ゴルフ教室のレッスンを受けた方がいいか(2010年2月25日号掲載)
第109回 活動を休止していたボランティアを再開するにあたってのアドバイス(2010年2月10日号掲載)
第108回 会社の業績を上げるにはどのようにしたらいいだろうか(2010年1月25日号掲載)
第107回 企画した同業者との交流会はうまくいくだろうか(2010年1月10日号掲載)
第106回 タロットを仕事として取り組んでいけるようにするには(2009年12月25日号掲載)
第105回 今年オープンしたお店がタウン誌に掲載される。うまくいくだろうか(2009年12月10日号掲載)
第104回 これからの事業スタンスについてのアドバイス(2009年11月25日号掲載)
第103回 お酒が好きな夫について、健康面、経済面でどうすればよいか(2009年11月10日号掲載)
第102回 結婚しても今のように勉強や好きなことをやっていけるだろうか(2009年10月25日号掲載)
第101回 好意を寄せている女性とお付き合いすることができるだろうか(2009年10月10日号掲載)
第100回 旅行のスケジュールについてどうしたらいいか(2009年9月25日号掲載)
第99回 思ったようにいかない退職後の仕事。この先どうしたらいいのだろう か(2009年9月10日号掲載)
第98回 母を亡くして間もない友人と会うにあたってのアドバイス(2009年8月25日号掲載)
第97回 職場の海外研修は自分にとってどんな意味をもたらすか(2009年8月10日号掲載
第96回 学んできたいくつもの占い手法の使い方について(2009年7月25日号掲載)
第95回 海外へ転職することについてのアドバイス(2009年7月10日号掲載)
第94回 ドイツ語を学んで、音楽療法の原書を読めるようになれるだろうか(2009年6月25日号掲載)
第93回 サロンを開くため、株で儲けて資金を工面したいが、どうだろうか(2009年6月10日号掲載)
第92回 ヒーリングやタロットのお店を開くことを考えているが、上手くか(2009年5月25日号掲載)
第91回 気質も性格も正反対である夫との今後の関わり方について(2009年5月10日号掲載
第90回 不況で苦戦を強いられている状況で、今後の事業の指針について(2009年4月25日号掲載
第89回 頻繁に連絡が来る占いのお客さまの接し方について(2009年4月10日号掲載
第88回 アロマで恩人のリハビリを応援したいが上手くいくか(2009年3月25日号掲載
第87回 結婚を前提とした恋人と会うにはどうすればいいだろうか(2009年3月10日号掲載
第86回 開業にあたり、主人からの仕事の協力を得るためにはどうしたらいいか(2009年2月25日号掲載
第85回 ゴルフに対する今後の取り組みについて(2009年2月10日号掲載)
第84回 所有する不動産物件を借りたいという人と話をすすめてよいだろうか(2009年1月25日号掲載)
第83回 職場での販売コンテストで賞を獲得するためのアドバイス(2009年1月10日号掲載)
第82回 会社のプロジェクトを軌道に乗せるためのアドバイス(2008年12月25日号掲載)

バナースペース

イシス学院

〒104-0061
東京都中央区銀座2-14-9 GFビル 2F

info@isis-osiris.com

TEL 03-3524-8829
FAX 03-3524-8879