Q.Sさんはこれまで何度も観葉植物を枯らしてきた。そこで今度こそ!という思いで着目したのがサボテンである。ネットであれこれ調べるうちに、成功体験のない自分でもうまく育てられそうなものが見つかり、購入することにした。最初はよかった。Sさんも嬉々として育て方の説明を見ながら世話をしていた。でも、だんだん元気がなくなり、最近はSさんもサボテンを見ていて、当初の希望が萎みかけている。ちゃんと育てられるだろうか?不安がよぎる中で、タロットの助言を仰ぐことにした。(Y・Sさん 20代 神奈川)
A.
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現状 |
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現状は「女帝」R。だんだん元気がなくなるサボテンを前にして、Sさんは思案に暮れている。今度こそうまく育てたいと思っているので、説明書もしっかり読み、忠実に世話をしているつもりでいる。これでいいはずだけど、本当に大丈夫だろうか? どう見ても元気に育っているように見えないなあ・・・。これまでの二の舞は絶対避けたい一心であるが、よいアイデアが浮かばず不安げである。
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経緯 |
現状 |
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経緯は「愚者」が出た。ネットでサボテンを見つけ、サボテンならうまく育てられそうだから挑戦してみようと思い立ったSさんである。正立で出ているので、それ以前の失敗にめげず、気持を新たにしてサボテン栽培に踏み出したことは、Sさんにとって正解であったことがわかる。
(3)
展望は「皇帝」Rで、このままではSさんの不安は現実のものとなってしまう。ますます元気がなくなっていくサボテンを前に適切な手が打てず、オロオロする様子がうかがえる。
(4)
「女帝」Rの対策カードは「星」となった。Sさんが一番注目するのは、壷から流れ出る水である。解決の鍵は水遣り加減だろうか。乾燥を好むサボテンだが、生育時期や季節によってある程度の水は必要だ。また、「星」の女性が膝まずいているのも気になる。謙虚に誰かの力を借りることを勧めているようにも見える。
(5)
「星」の注目カードは、「教皇」である。経験豊かで権威のある人物だ。Sさんは急にサボテンを購入したときに付いていた一文を思い出した。「何か問題があったら、写メールで送ってくだされば、即対応します。」とあったのを。そうだ、「教皇」はお店の人に違いない。一人で抱え込まずに相談すればいいんだ。
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「皇帝」Rの注目カードは「神の家」Rが出た。そそり立っているはずの家がひっくり返っている。これは、元気のなかったサボテンが、ついに力尽きて倒れてしまう姿そのものではないか。説明書頼りで、このままの状態を続ければ、サボテンがだめになってしまう。これまでの二の舞は絶対避けたいと思っているのに、またしても失敗・・・?。サボテンも育てられなければ、他の植物も無理だろう・・・、「育てる、育む」ということに向いてないのだろうか?
いやだ、何とかしなければ!Sさんの悲鳴が聞こえるようである。
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「皇帝」Rの対策カードは「太陽」である。「太陽」は二人が手を取り合っている。Sさんが協力者を得て、一人では手の打ちようがなかった問題に二人で臨んでいる。協力者とはSさんがサボテンを購入したお店のアドバイザーである。プロの助言を得れば、うまくいくことがわかる。また、燦々と輝く太陽の絵柄は、もっとお日様に当てなさいというメッセージかもしれない。「星」の水遣りと「太陽」の日照は、植物を元気に育てるのに大切な条件である。
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経緯 |
現状 |
展望 |
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「神の家」Rの対策カードは「隠者」。灯りを掲げて何かを探し求める「隠者」の先にあるのは「太陽」であることから、Sさんは自分のすべきことが一目瞭然となった。
今回も失敗すると、人生に対しても確信や自信が持てない自分になってしまいそうだ。「たかがサボテン、されどサボテン」なのである。今なら間に合いそうだ。早速、お店の人に相談することにした。
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