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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代エジプトの叡智を学ぶ魂の学校です。

ケーススタディ167

最新のケーススタディ 2012年7月10日号 掲載

Q.Nさんは来月に自分が企画したセミナーの開催を控えている。開催まで一ヶ月を切り、最近は、その準備のために頭も気持ちも一杯一杯で余裕がない。準備の時間が欲しいばかりなのに、そんな時に限って、予期しなかった用事が幾つも入り、ますます気持ちに余裕がなくなっている。気前よく用事を引き受ければ相手方も喜んでくれるが、時間がどんどんなくなるので、心の中では、肝心の自分のセミナーの準備は大丈夫だろうか?と不安がかすめる。そこで、地方で行われる提携先のイベント参加をキャンセルしようかと思案する。参加時間は3時間ほどだが、遠いので一日がかりとなってしまうためだ。大勢が参加するので、Nさんが欠席しても影響はない。でも、担当者は残念がるに違いないと考えると、キャンセルすることもためらわれる。迷う心を決めるためにタロットを引くことにした。(N・Oさん 50代 東京)


A.
(1)

 現状
 

現状は「愚者」で、カバンを持って出かけようとしている。このカードが出た瞬間、Nさんは「やはり行った方がいいのだ。」と素直に思えた。予期しなかった用事が次々と入ってくることで、気持ちに余裕がなくなっていた。気持ちに焦りが出てくると、時間に対する余裕も失われてしまう。「愚者」のように、肩の力を抜き、絶対に何とかなるから大丈夫と楽天的に考えることだ。Nさんにとって、来月のセミナー開催は、今まで以上に大きな責任を担うことを意味するので、プレッシャーも大きい。そんな時こそ、「愚者」の心でいることが大切だと、カードが教えてくれる。 

(2)

 経緯  現状
   

経緯は「戦車」。仕事に奔走し、予期しなかった用事が入っても精力的にこなしてきた状況がよくあらわれている。自分でもよくやってきたと思えるほど、目まぐるしかった。「戦車」のように取り組んできたからこそ、やってきたことには達成感と充実感がある。納得の経緯だ。 

(3)

 経緯  現状 展望 
     

展望は「太陽」である。キャンセルしようかと思っていたイベントに参加し、担当者に歓迎されている姿である。イベント会場にいる時間よりも電車に乗っている時間の方が長い所を、はるばる駆けつけるNさんの気持ちを、担当者も受け止めてくれそうだ。提携先の会社とは、今後も長く付き合うことになるので、参加することでさらによい関係を築いて行けるだろう。「太陽」は自分の心の中もあらわしている。心を曇らせる不安を払ってしまえば、心の中は晴れ晴れとし、真の自己との統合が取れる。プレッシャーと心配から、未来に消極的になってしまうと、「太陽」のようになれない。キャンセルすれば、時間はできるかもしれないが、きっと心は晴れないだろう。カードから、Nさんは、予定通り行くことが、自分にとっても一番であることに気づく。 
(4)
 (4)  経緯  現状 展望 
       
経緯の注目カードは、「運命の輪」が出た。Nさんの「運命の輪」が回り始めたことがわかる。「戦車」とは、車輪で親縁している。一生懸命、輪を回しているうちに、仕事も回 転し、波に乗ってきたからこそ、自分でセミナーを企画し開催できる機会にも恵まれたの だ。輪の回転が安定するまでは、必死に回さなければいけないので、これまでの忙しさも 当然のことだったのだ。忙しさから逃げてはいけないと、肝に銘じる。

仕事の醍醐味がわかり始めた50代のNさんは、いい仕事を積み重ねていきたいという思い がとても強い。いい仕事をするには、まず「愚者」の心でいること、スケジュール調整は 「愚者」になって考えることだと、仕事の原点を確認することができた。心に余裕ができ ると時間の使い方もうまくいくに違いない。

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