イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代エジプトの叡智を学ぶ魂の学校です。

Q. 夫婦喧嘩のランキングを競うなら絶対に上位入賞の自信があるというほど、Ｅさんとご主人はよく喧嘩をするという。Ｅさんの言葉を借りれば、二人でいつも喧嘩しながら、建設業をゼロから立ち上げ、やっと後継者の息子さんにバトンタッチしたとのこと。息子さんに譲ってからは、Ｅさんとご主人は役員として名を連ねるものの、時間にゆとりができ、二人で旅行に行く機会も増えた。実は、近いうちにも予定している。Ｅさんは今度こそは仲良く楽しい旅行にしたいと思っている。旅先で喧嘩して別々に帰って来るというようなことは避けたい。そのためのヒントを得るべく、タロットを展開した。(Ｍ・Ｅさん　50代　神奈川)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

A.（1）

現状は「恋人」Ｒ。Ｅさんが最初に注目したのは、逆向きになったカードの下の方から人間に向けて弓矢を射るキューピッドである。何かが人の間に割り込もうとしているように感じられるという。何を意味しているのだろうと思い巡らすうちに、Ｅさんはハッと気づいた。以前、旅行のためにペットホテルに預けたら、犬はホームシックにかかってしまい、迎えに行った時、目に涙を浮かべ飼い主の到着を待ちわびていたことがあったのだ。その時はペットもかわいそうだったが、Ｅさんも辛い思いをした。家族も同然にかわいがっているので、Ｅさんが気になったキューピッドは、「留守中、僕たちのことを忘れないでね！」と願う愛犬のことだと思い至った。

（2）

経緯	現状

経緯は「月」が正立である。ここにも犬が登場するが、飼っている犬というより、お互いに率直な物言いをし合うＥさんとご主人である。建設的な議論になることもあったが、感情むき出しの喧嘩になったこともあった。しかし、二匹の犬がしっかり相手に向き合っているように、二人はどれほど対立することがあっても、相手から背を向けることなく、家庭生活と仕事を築いてきたのである。「喧嘩するほど仲が良い」というが、喧嘩できる相手だからこそ、本音を語り合うことができ、相手にしっかり向き合うことができたのだろう。カードは正立なので、仲良く喧嘩してきた間柄であるようだ。

(3) 　

経緯	現状	展望

展望は「太陽」が出た。「太陽」の二人は文句なしの仲良しをあらわす。秋晴れの行楽地で、心地よい太陽の日差しを浴びながら、旅を満喫し、お互いを労う二人はＥさんとご主人である。Ｅさんが願っているように、今度の旅行は楽しい旅になるだろう。

（４）

経緯	現状	展望
	（４）

「恋人」Ｒの対策カードは「世界」となった。このカードの中央の人物に対して四隅の生き物は非常に協力的である。旅行中のペット対策は、Ｅさん（中央の人物）の意向をしっかり汲み取れるペットシッターや家族の協力を得ることだ。
（５）

経緯	現状	展望
（５）	（４）

「世界」の注目カード「仕事師」は、Ｅさんがペットの世話を依頼するペットシッターにちがいない。テーブルに並べているのは、ペットにやる餌や飲み物のようだ。ペットシッターは、Ｅさん（「世界」の中央の人物）からのアドバイスを受けて、いい仕事をしようと工夫を凝らしている。

（６）

	経緯	現状	展望
（６）	（５）	（４）

「仕事師」の注目カードは、「悪魔」である。小悪魔たちは満足しておとなしく悪魔のそばにいる。Ｅさんの飼っている犬は二匹いるそうだが、満足した小悪魔たちは、おいしい餌と飲み物をもらいご機嫌の二匹の犬そのものである。犬たちがご機嫌で、世話をする人間に忠実であれば、Ｅさんも安心して旅行に行ける。

タロットの展開で、Ｅさんは見逃しそうだった不安材料がわかり、さっそく手を打つことにした。愛犬のことで後ろ髪を引かれるようなことがなければ、心に余裕ができ、少しはご主人に対しても寛容になれそうな気がしてきたＥさんである。

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